高毒性有機塩素化合物の毒性指標としてのビリルビングルクロン酸転移酵素の誘導性
Project/Area Number |
03202239
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
小栗 一太 九州大学, 薬学部, 教授 (70037589)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 英之 九州大学, 薬学部, 助教授 (40142351)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1991: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | ダイオキシン / PCB / 毒性 / ビリルビン / UDPーグルクロン酸転移酵素 / 酵素誘導 |
Research Abstract |
最近演者らは、Ahーレセプタ-を介する誘導剤である3ーmethylcholanthrene(3ーMC)によってモルモット肝臓のビリルビングルクロン酸転移酵素(bilirubin UDPーGT)が強く誘導されることを見いだした。そこで本研究においては、モルモットにおけるbilirubin UDPーGT活性の誘導性が高毒性有機塩素化合物の新たな毒性指標になりうる可能性について検討を行なった。実験動物にはHartley系雄モルモットを使用し、3ーMCは20mg/kgを3日間連続投与し、3,4,3^1,4^1ーtetrachlorobiphenyl(TCB)と3,4,5,3^1,4^1ーpentachlorobiphenyl(PenCB)はそれぞれ0.5mg/kgを単回投与した。体重の増加の抑制は、PenCB投与群には顕著な体重増加の抑制が観察された。臓器重量変化も、PenCB投与群において有意な肝肥大と胸腺の萎縮が認められた。肝ミクロソ-ムのbenzo〔a〕pyrene水酸化活性はすでに知られているように、ラットのような顕著な変化はなく、PenCB投与群において2倍程度であったが、bilirubin UDPーGT活性はPenCB投与群において約6倍上昇した。以上のように、bilirubin UDPーGT活性が高毒性有機塩素化合物のよい指標になりうることを示す結果が得られた。
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Report
(1 results)
Research Products
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