Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平山 忠一 熊本大学, 工学部, 教授 (10040429)
松田 武久 国立循環器病センター研究所, 生体工学部, 部長 (60142189)
川口 春馬 慶応義塾大学, 理工学部, 教授 (30051808)
片岡 一則 東京理科大学, 基礎工学部, 助教授 (00130245)
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Budget Amount *help |
¥21,400,000 (Direct Cost: ¥21,400,000)
Fiscal Year 1991: ¥21,400,000 (Direct Cost: ¥21,400,000)
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Research Abstract |
非生分解性の高分子膜上に,生体情報タンパク質を固定化したバイオ複合膜を用いて,細胞の接着と増殖について調べた。その結果,接着タンパク質と増殖タンパク質を共固定化すると,線維芽細胞の増殖に対し相剰的な加速効果のあることが示された。これは,異種レセプタ-間相互作用が誘発されて,強い信号が核に伝えられるためと説明された。 Nー(3ーフェニルボロン酸)アクリルアミドとアクリルアミドの共重合体を合成し,これがポリビニルアルコ-ルと結合すること,さらにリンパ球の細胞膜表面の糖残基と結合して凝集をひき起こすことを見い出した。また,この共重合体はリンパ球のチミジン取り込みを増加させ,増殖を誘導するレクチン作用をもつことが示された。 アクリルアミド/アクリル酸の単分散ヒドロゲルミクロスフェアによるスチレンのシ-ド重合で得たミクロスフェアは,顆粒球に対して不活性であった。ポリ(Nーイソプロピルアクリルアミド)ミクロスフェアへのタンパク質吸着量は,温度依存性を示した。RGDSを固定化したラテックス粒子は,顆粒球を活性化し,貧食を促進した。 基板表面に親水性と非親水性の微細領域を形成し,神経細胞状株化細胞を播種すると,非親水性領域に接着し,次いで神経細胞成長因子を添加すると,ニュ-ラル・ネットワ-クが形成された。これら細胞の二次元組織化過程をin vitroにおいて定量的に測定する方法を開発し,接着,増殖,移動の各因子の関与の態様について調べた。 ポリ(γーメチルLーグルタメ-ト)(PMLG)の多孔質球状微粒子を調製し,カラム充填剤としてアルコ-ル類の溶出を行ったところ,直鎖状アルコ-ルに対して特異的分子認識能力が観測された。この粒子をアミノ化すると,エンドトキシンに対して高い親和性を示すようになった。PMLG粒子の粒径を調節することにより,免疫分析用担体に応用できた。
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