有機ー無機系の超格子および無機原子分散混合膜創製のための基礎的研究
Project/Area Number |
03205011
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
折原 勝男 山形大学, 工学部, 助教授 (90007021)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
泉 多恵子 山形大学, 工学部, 助教授 (10007031)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1991: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 擬超格子 / 超格子 / 有機ー無機系 / アルミニウム / 蒸着 / LB膜 / 非線形ホ-ル電圧 / 自己組織化 |
Research Abstract |
I 有機ー無機超格子 昨年までに、Al/MDの組合せの試料では、試料の面方向の伝導率がAl/SAやガラスに直接蒸着した試料に較べて、約10^7倍も高く、TEM観察からは蒸着アルミニュ-ムの粒径と間隔は10〜20分の1の15A位まで微細化し、緻密に分散していることが分かった。今回、これらの試料について、ESCA測定とAFM観察から、Al_2O_3/Al&AlN/MDーLBの三層構造を推定できた。金属Al層は編目構造をしていると考えられるので、昨年推定したように「擬超格子」と呼びたい。 AlNの生成は通常高温で起こるが、今回室温下で認めたことは面白い。うえの擬超格子のホ-ル電圧が室温で階段状に変化し、極低温でしか観測されていない量子ホ-ル効果に似た結果を得た。興味深い。ただ今詳細を検討している。 II 無機原子分散混合膜 今年新たに加えたテ-マ。金属と有機化合物を同時に蒸着して、有機物質間に"金属原子雲"を作り、さらに生体における自己組織化に倣った卯ミクロデバイスの自己構築をドライ・プロセスで実現するのが目的。 金属も有機物もアモルファスで、金属は15A以下にまで微粒子化していた。この微細化には非極性分子であるパラフィンが特に有効である。環境有機分子との相互作用がきわめて弱い状態で保持されている金属超微粒子を手にしたことになる。AlとCuはどの有機分子との組合せでも、面方向の伝導率が同量の金属のみの蒸着膜のそれに較べ約100倍にもなった。Auでは僅かに増し、Inでは効果がなかった。 伝導率が室温〜極低温において激しく変化し、固相系での"自己組織化"が温度によって、コントロ-ルされたことが示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
(16 results)