Project/Area Number |
03209112
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | National Museum of Ethnology |
Principal Investigator |
山本 紀夫 国立民族学博物館, 第4研究部, 助教授 (90111088)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
熊井 茂行 明治学院大学, 一般教育学部, 講師 (40205159)
稲村 哲也 愛知県立大学, 文学部, 助教授 (00203208)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1991: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | アメリカ大陸先住民 / 拡散と適応戦略 / エスノヒストリ- / 核アメリカ / 動植物の利用 / 動物の家畜化 / 先スペイン期の土器 / 裁培植物 |
Research Abstract |
本研究は平成元年度および2年度の公幕研究「南アメリカにおける適応戦略としてのイモ型有用植物の裁培化」「裁培植物からみるアメリカ大陸先住民の拡散と適応戦略」を、対象地域を核アメリカにしぼり、扱うテ-マを動物にまで拡大したものである。核アメリカ地域に焦点をあてた理由は、そこでは特異的なほどに数多くの植物が裁培化されたこと、さらにこの地域だけで動物の家畜化がおこなわれたことなどによる。このテ-マの拡大にともない、研究組織も拡大し、動物利用(稲村)およびエスノヒストリ-(熊井)の研究者もくわえ、本研究は動植物の利用から先史モンゴロイドの適応戦略の特質を究明する目的をもって実施した。 研究の方法は、基本的に研究代表者および分担者がすでに蓄積している調査資料のうちから当該テ-マに関連するものを選定し、分折、統合するものである。具体的には、代表者の山本は先スペイン期の土器に描かれたり象どられた裁培植物の写真および資料をコンピュ-タ-に入力し、その同定、分析を試みた。稲村は、動物利用の専門家の立場から自身のアンデスでの調査調査にもとづき、植民地時代の資料をも利用して先スペイン期における核アメリカ地域での動物利用の具体相の究明に努めた。エスノヒストリ-の専門家の熊井は、国立民族学博物においてコンピュ-タ-に入力されている植民地時代の史期から動植物の利用および適応に関係する史料を抽出、分析中である。以上のように、研究代表者および分担者はそれぞれに満足するべき成果をあげることができたが、初期の目的である3名の研究成果を統合するという点では充分ではなかった。これまでの研究で、動物利用と植物利用は密接な関係があることやエスノヒストリ-の有効性も明らかになっているので、分野の異なった3名の研究成果を統合し、報告書の刊行に備えるために平成4年度の公幕研究にも申請中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)