Project/Area Number |
03211224
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
渡辺 邦洋 東京理科大学, 理工学部・工業化学科, 助教授 (40084470)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1991: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | タリウムの価数分析 / 細管式等速電気泳動法 / 酸化物高温超伝導体の分析 / 1価タリウムの定量 / イソタコフォレシス |
Research Abstract |
タリウム(Tl)の定量法は多数報告されているが、それらは1価と3価のTl共存下でそれぞれを定量するものではなく,全量の定量に利用される方法ばかりであった。また試料中では1価のTlの存在量が小さいことが予想され,1価のTlの精度より定量法の確立が必要であった。そこで3価のTlの妨害を受けない1価のTlの分析法として、細管式等速電気泳動法による分析を試みた。装置は島津製作所製のIPーZA型を使用した。得られた結果は次のようである。リ-デング液にはHcl溶液を選び,分離能とベ-スラインの安定性から濃度は0.005Mとした。タ-ミナル液はCu^<2+>より移動度の小さい金属イオンであるLi^+の溶液を用いた。感度と再現性の点から0.01M溶液とした。Tlの全量を分析する時にはTl^<3+>は検出されないのでTl^+に還元し、全量を求めた。還元剤としてアスコルビン酸を使用する場合、試料溶液中の濃度が1%であればイソタユフェログラムに影響はなく、またTl^+への還元も定量的であった。最適条件で検量線を作成した結果(0.1〜2.0μg)/50μlの範囲で直線が得られた。0.5μgのTl^+に対し、Tl^<3+>の許容量は5μg程度であり,Tl全体に対し1%程度のTl^+夜測定するためには0.05μg程度のTl^+が測定できなければならない。そこで記録計のスピ-ドを80mm/minとし,検討した結果0.02μg/50μlまで定量可能となった。Tlを含む試料に本法を適用した結果は良好であった。方法は試料を0.3MHcl 2.5mlに溶解させ、これを水で25mlにする。マイクロシリンジで50μlを注入する。泳動電豆は75μAとし、0.005MHclをリ-デング液とし,0.01MLiclをタ-ミナル液とした。イソタコフエログラムはTl^+,Ba^<2+>,Ca^<2+>Cu^<2+>の順で検出された。試料中のCuの平均価数は従来のヨ-ドメトリ-を適用することにより分析することができた。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)