Project/Area Number |
03214107
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Okayama University of Science |
Principal Investigator |
大木 道則 岡山理科大学, 理学部, 教授 (40011407)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 学 東京大学, 理学部, 助手 (70011632)
深沢 義正 広島大学, 理学部, 教授 (50004502)
竹内 敬人 東京大学, 教養学部, 教授 (80012384)
石津 和彦 愛媛大学, 理学部, 教授 (60036184)
兼松 顯 九州大学, 薬学部, 教授 (70023041)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥24,800,000 (Direct Cost: ¥24,800,000)
Fiscal Year 1991: ¥24,800,000 (Direct Cost: ¥24,800,000)
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Keywords | 溶媒効果 / イオン対 / 回転異性体 / 絶対立体化学 / 鉄・ポルフィリン錯体 / 液晶 / 不斉合成 |
Research Abstract |
トリメチルシリル陽イオンと種々の塩基との気相における親和性の検討を行ない、ケイ素がオレフィンと錯体を作るときには橋架構造を取ることを明らかにし、液相では、イオン対に対する溶媒和が溶媒分子の嵩高さによって大きな影響を受けること、イオン対における対アニオンの影響がイオン対の反応性に観測されることを示した。また、鉄・ポルフィリン錯体の分解過程に生ずるラジカルをESRによって追跡し、その反応性の研究を行なった。分子構造に関する分野では、有機ゲルマニウム化合物の基本骨格となるゲルマシクロヘキサンの構造を電子線回折とX線結晶解析によって決定し、立体配座を固定するために水素結合を利用したカリックスアレンの合成を行ない、その構造を決定した。光学活性スピロ化合物・ビフェニル誘導体・ビスシアニン色素などの絶対立体化学を、そのCDスペクトルの解析によって決定した。トリプチセン誘導体で、9位にアルデヒドのアセタ-ルが置換している化合物につき、その回転異性体の研究を行ない、結晶化の条件によって、別々の回転異性体が晶出することを示し、1,2ービス(9ートリプチシル)エテンを合成して、分子内回転が相関回転で起こっていることを示すとともに、ギアスリップの障壁がきわめて高いことも明らかにした。また、軸配位子がポルフィリン環に対して一定の角度で固定されている低スピン鉄・ポルフィリンモデル錯体を合成し、溶液中での安定配座の研究を行ない、それがNMRやESRのスペクトルに及ぼす効果の検討を行なった。トロポンを基本骨格とし、スメクティック相を優先的に生成する液晶物質の設計に成功した。光学活性1,3ーアレンジカルボン酸の合成を行ない、これを親ジエンにして、不斉合成反応の基礎的研究を行なった。Rの絶対配置を持つアレンジカルボン酸は、シクロペンタジエンのre面から近付くことが明らかになった。
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