Project/Area Number |
03215102
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
桑嶋 功 東京工業大学, 理学部, 教授 (50016086)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 嘉則 東北大学, 理学部, 教授 (60029519)
村井 真二 大阪大学, 工学部, 教授 (00029050)
藤本 博 京都大学, 工学部, 教授 (40026068)
中井 武 東京工業大学, 工学部, 教授 (90016717)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥25,800,000 (Direct Cost: ¥25,800,000)
Fiscal Year 1991: ¥25,800,000 (Direct Cost: ¥25,800,000)
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Keywords | タキソ-ル / アンスラサイクリン / 触媒的エナンチオ制御 / 多中心相互作用の様式 / アザトリメチレンメタン種 / γーオキシアリルスズ / ブレベトキシン |
Research Abstract |
桑嶋は、制癌剤として最も有望視されているタキソ-ルの全合成について検討を加え、類縁体であるCーarータキシニンの合成に成功した。また、2ー(アルキルチオ)アリルシリルエ-テルを用いるエン反応の立体選択性及び不斉転写等を明らかにし、その成果に基づいて、極めて効率的なアンスラサイクリンのエナンチオ選択的合成法を開発した。中井は、光学活性ビナフト-ル由来の配位子を持つチタン系触媒を用いて、エン反応、DielsーAlder反応、及びアリル金属種の付加反応等の不斉触媒化(触媒的エナンチオ制御)に成功した。また、ランタニド錯体を用いて、光学活性αーアリコキシアルデヒドとケテンアセタ-ルの不斉アルド-ル反応の触媒的ジアステレオ制御法を開発した。藤本は、化学反応の局所的特性を解析し、反応中心や官能基の電子供与能あるいは電子受容能の周辺構造への影響を明らかにすることによって、反応の予測を可能にする新しい尺度を導いた。また、クラウンエ-テル等の包接化合物の金属カチオン補足能を評価し、多中心的相互作用の様式を明らかにした。村井は、通常、有機合成には利用不可能な不安定活性中間体であるアザトリメチレンメタン種をパラジウム錯体として発生させることに成功し、これを用いた〔2+1〕、〔3+2〕、及び〔3+2+1〕型の新規触媒的環化反応を開発した。山本は、分子内にアルデヒド基を持つγーオキシアリルスズを各種のルイス酸と複合化することにより、分子内環化反応が高選択的に進行することを明らかにし、この手法を用いて海産生理活性物質であるブレベトキシンの6.7.7.6縮環系の立体選択的構築法を開発した。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)