Project/Area Number |
03215104
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
三角 荘一 大阪大学, 産業科学研究所・大阪大学名誉教授 (40029830)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
築部 浩 岡山大学, 教養部, 助教授 (00144725)
高木 誠 九州大学, 工学部, 教授 (90037739)
西郷 和彦 東京大学, 工学部, 助教授 (80016154)
加納 航治 同志社大学, 工学部, 教授 (60038031)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥25,800,000 (Direct Cost: ¥25,800,000)
Fiscal Year 1991: ¥25,800,000 (Direct Cost: ¥25,800,000)
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Keywords | 分子認識系 / アミン識別選択呈色 / シクロデキストリン / 晶癖変化 / 天然イオノフォア / ポリインタ-カレ-タ / DNA / バイオアフィニティ-センサ- |
Research Abstract |
本研究班は生体の分子認識系をモデルとする多元複合系における構造と機能の相関をstatic及びdynamicの両観点から研究を推進してきた。対象とする複合系はほぼ昨年と同じであり、以下に各個の成果を示す。 1)三角:アミノ基を環に含むアゾフェノ-ルホストNHーdyeの合成と顕著なリチウム選択呈色を観察したものの、当初目的のアミノ酸、核酸塩基に対する選択性は認められなかった。一方、ピリジン色素化ホストの内PyO_4ーdyeはアミノ級数選択性を発色により判定することができ、分析法としての利用も可能である。その高選択性の構造要因をも探索した。 2)加納:キラルホストであるシクロデキストリン(CDx)の分子認識機構をスペクトル法で検討し,i)パモン酸のプロピオン酸残基とCDxの2級水酸基との水素結合が主役をなすこと,ii)ビナフト-ル(BN)との軸不斉認識はSーBNがRーBNより優れていることの要因を種々の方法で明かにした。 3)西郷:結晶化過程における分子認識をフェニルエチルアミンのマンデル酸光学分割時に観察し、その機構は微量不純物の立体効果によるジアステレオマ-結晶の晶癖変化及び重複キラル識別であると結論した。 4)前田:温度感受性高分子をグラフトしたDNAポリインタ-カレ-タは転移温度以上でグラフト体とともに沈澱中に移り、アフィニティ-分離の可能性を示した。また、ソラレン修飾DNAシリカゲルのHPLC法によるDNAー薬物相互作用の検討、金硫黄配位結合を利用した固定化技法によるバイオアフィニティ-センサ-を開発した。 5)築部:新合成ホストのピリジン側鎖マルチア-ムド環状ポリアミンがカチオン合成脂質膜中で銅イオンを特異的に捕捉することを観察し、生体膜輸送を仲介する天然イオノフォアであるモネンシンの各種誘導体の内ロイシン誘導体は他のアミドに較べ、2、3のアミノ酸エステルに対し優れた不斉認識能を発現することを明らかにした。
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Report
(1 results)
Research Products
(17 results)