抗HIV抗体の新しい、超高感度で簡便な測定法の開発と実用性の検討
Project/Area Number |
03219214
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | 宮崎医科大学 |
Principal Investigator |
石川 栄治 宮崎医科大学, 医学部, 教授 (40029939)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 1991: ¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
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Keywords | 酵素免疫測定法 / エンザイムイムノアッセイ / 抗体 / HIV / 抗HIV抗体 / βーDーガラクトシダ-ゼ / ペルオキシダ-ゼ |
Research Abstract |
HIVそのものを抗原とする従来からの抗HIV抗体の測定法の欠点を解消するために、研究代表者らが創案した新しい酵素免疫測定法(免疫複合体転移酵素免疫測定法)を改変し、recombinant proteinを抗原とする抗HIV抗体の測定への応用を試みた。血清中の抗HIV IgG、DNP化recombinant protein、酵素標識recombinant proteinの3者を同時に反応させ、形成された免疫複合体を抗DNP抗体不溶化固相の上にトラップした。固相を洗浄した後、売剰のDNPーリジンにより免疫複合体を固相から溶出し、(抗ヒトIgG γ鎖)抗体不溶化固相に移しかえ、最後の固相に結合した酵素活性を測定した。DNP化recombinant proteinと(抗ヒトIgG γ鎖)抗体不溶化固相の代りに、DNP化ビオチン化recombinant proteinSストレプトアビジン不溶化固相を用いて、IgGを含むすべての抗体を測定する方法も試みた。その結果、大腸菌βーDーガラクトシダ-ゼ標識recombinant p24を調製することができ、従来法より300〜3,000倍高感度となった。recombinant RTは溶解度が低く、ゲル濾過材にも吸着しやすいので、SDSあるいはTriton x100存在下で西洋ワサビ・ペルオキシダ-ゼにより標識した結果、従来法より100倍以上高感度となった。これらの方法によりノン・キャリア-の血清をテストしたところ、一部の血清に抗p24抗体、抗RT抗体の存在を認めた。HTLVーIの3種類の部分合成ペプチドとrecombinant p24を用いる同様の高感度測定法でも、ノン・キャリア-の血清に抗ペプチド抗体、抗p24抗体が検出されるが、これらすべてに対する抗体をもつノン・キャリア-の血清は極めて少く、キャリア-の血清では、これらのうち少くとも3つに対する抗体が検出されることによりノン・キャリア-とキャリア-を区別できることがわかったので、HIVのキャリア-とノン・キャリア-も同様にして識別するために、多数のHIVのrecombinant proteinsを用いて高感度測定法を開発中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)