アルツハイマ-病の脳に沈着する異常物質の生化学的解析とその処理機構
Project/Area Number |
03224103
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
立石 潤 九州大学, 医学部, 教授 (70033305)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
貫名 信行 東京大学, 医学部, 助手 (10134595)
中野 今治 東京都神経科学総合研究所, 副参事研究員 (40092423)
鈴木 紘一 東京都臨床医学総合研究所, 遺伝情報研究部, 部長 (80011948)
勝沼 信彦 徳島大学, 酸素科学研究センター, 教授 (50035375)
嶋田 裕之 東京医科大学, 教授 (60113487)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥39,000,000 (Direct Cost: ¥39,000,000)
Fiscal Year 1991: ¥39,000,000 (Direct Cost: ¥39,000,000)
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Keywords | 老年痴呆 / アルツハイマ-病 / 老人斑 / 神経原線維変化 / β / A4たんぱく / タウたんぱく / アミロイド |
Research Abstract |
老人斑を構成するβ/A4の前駆蛋白質であるAPPは、神経細胞の胞体内から突起内へ順行性に運ばれ,その流れが阻害される部位に集積することが各種の原因による軸索スフェロイドやクル斑にAPPが貯る所見から示された。β/A4の直前のAPP断片がアストログリアの突起内にも存在することや、β/A4以外のAPP断片が老人斑に存在することが報告された。β/A4の15〜17番アミノ酸を切断するAPPセレクタ-ゼ活性が,ラット肝臓から抽出したカテプシンBに認められた。ダウン症の動物モデルといわれるトリソミ-16マウス胎児脳を移植した正常マウスの脳内で、APPの発現増加と微量のβ/A4陽性細胞が証明された。ダウン症脳から分泌型APP,膜結合型APP、APPのC末端部およびβ/A4部が系統的に分離、精製された。 西ドイツの122例の正常老人脳およびアルツハイマ-病(AD)脳を調べ、正常老人では原線維変化が海馬にほゞ限局するが、ADでは新皮質に広汎に出現し、日本人と大差がないことが判明した。幼若ラット脳では、MAP 1Bの多数のリン酸化分子種が存在し、PHF抗体はその一部とのみ反応することが判った。さらにラット胎児脳にPHFと共通抗原を持つ分子量70kDの胎児性蛋白質(P70)が存在し,それに対する抗体がラット脳内のcurly fiberよう構造およびPC12細胞の突起のgrowth coneを染めた。したがってこの新しい蛋白質は胎児脳とAD脳で神経突起の伸展と関連する可能性がある。PHFの成分であるタウたんぱくをリン酸化する酵素TPKI,IIについての広汎な研究が,公開シンポジウムで発表された。一方リン酸化されたタウを脱リン酸化する酵素としてプロティンホスファタ-ゼ2Aが同定され,その働きがアルミニウムにより阻害されることが報告された。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)