Project/Area Number |
03227108
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
緒方 純俊 九州工業大学, 情報工学部, 教授 (60037942)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北山 公也 九州工業大学, 情報工学部, 助手 (80204923)
猪俣 靖 北九州高等工業専門学校, 助教授 (70044394)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1991: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 塩田 / 産業開発 / リモ-トセンシング / 時系列調査 / 地形変化 / ランドサット / GIS / 画像解析 |
Research Abstract |
昨年度に引続き、ランドサット衛星と地理情報を組合せることで、工業化、産業開発にともなう水陸境界線の変化、地表面の変化を時系列的に追跡・再現しGIS化することを試みた。今回は韓国・仁川地域および中国・黄河河口域を調査の対象にえらんだ。 韓国は近年急速に工業化を進めてきたが、その過程でソウルの西約30キロメ-トルに位置する仁川周辺の塩田をとりつぶし、産業用地として再開発している。今回は1972年‐1988年間の5時期のランドサット画像デ-タを使用して塩田面積の時系列調査を行うと同時に、戦前、戦後の古地図と組み合わせてGISデ-タベ-スを作成した。仁川市の朱安塩田は1972年以前に消滅して市街地化していることが判明した。さらに、仁川周辺地域の塩田が1985年以降急速に再開発され工業・商業用地に変わり、1988年には稼働塩田が消滅したことを確認した。また、仁川周辺塩田の消滅と産業用地化のパタ-ンは、昨年度調査におけるわが国の瀬戸内地方で見られたパタ-ンと同様であり、ここでの仮説が一般性を有するものであることを確信した。 いっぽう、黄河河口域は、まだ、人間活動よりも自然力が卓越している地域であるが、近年の油田開発と人口の急増が注目される地域である。1973年‐1990年間の5時期のランドサット画像デ-タによって河口デルタの拡大、河道の変遷を時系列的に追跡調査した。衛星デ-タから推定したデルタの成長速度は32平方キロメ-トル/年であり、文献値38平方キロメ-トル/年に近似している。さらに、ここでも地形変化、土地被覆変化を年代ごとに重ね合わせ手法でGIS化し、ラスタ形デ-タベ-スを作成した。
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