Project/Area Number |
03227117
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Rissho University |
Principal Investigator |
新井 正 立正大学, 文学部, 教授 (10062811)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 裕一 筑波大学, 地球科学系, 講師 (70015858)
松本 淳 東京大学, 理学部, 助手 (80165894)
相崎 守弘 国立環境研究所, 地域環境研究グループ, 総合研究官 (20109911)
肥田 登 秋田大学, 教育学部, 教授 (70015832)
砂村 継夫 筑波大学, 地球科学系, 教授 (00011164)
|
Project Period (FY) |
1991
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
|
Budget Amount *help |
¥13,000,000 (Direct Cost: ¥13,000,000)
Fiscal Year 1991: ¥13,000,000 (Direct Cost: ¥13,000,000)
|
Keywords | 環境変化 / 地図 / 地理情報 / 河川 / 湖沼 / 海岸 / 上下水道 / 水収支 |
Research Abstract |
本研究は明治以降の水環境の変化について、特に水の存在自体の変化を中心とし地図デ-タベ-スを作製し、変化を地図で示し分析することを目的としている。昨年度に引続き、本年度は研究方法の開発と基礎資料の整理が主たる課題であったが、所期の目的のかなりの部分が達成された。次年度は主として関東地方について、デ-タベ-スと地図を作製し、経済、政治、技術の変化を含む考察を行なう。本年度の成果は次のとおりである。 1.東京の明治以降の水系の変化図を完成させた。年代は明治20、40、大正10、昭和10、30、60年である。東京の河川、水路は次第に減少しているが、水域が消えた地域は上下水道の普及範囲と一致する。また、水域の後退は動物、昆虫などの後退とも一致するほか、土地利用や人口の変化とも並行している。これらのことから、GISによる総合的な解析の目途を得た。 2.湖沼流域として霞ヶ浦をとりあげ、現在の汚染源と汚濁負荷量の分布図を作製した。人口、土地利用などの図と組み合わせることにより、変化の説明が可能となった。 3.全国の上水道の普及過程を地図化した。現在、普及の遅れている地域は東北、北関東、四国山地、九州などにブロックになっている。来年度は下水道の普及地図を作製し、総合的な考察をする。 4.海岸については、特に問題が大きい千葉県を中心に作業を行なった。昭和40年代以降、港湾設備により海岸の保全が困難になっている実態が判明した。来年度は関東地方の海岸全体の変化を図化し、考察を加える。 5.水収支算定の基礎として、明治以降の全国の雨量の変動を分析し、その傾向の地域区分を行なった。多雨と少雨の交代が明瞭である。来年度は全国の水収支の変動をまとめ、災害、水利計画との関連を考察する。 6.手法の開発としてはランドサットデ-タから地表面の反射率をとりだし、熱・水収支の算定に用いる方法を完成させた。また、ヨ-ロッパのレベルゼロ方式による酸性雨の被害予想図の一部を完成させた。
|
Report
(1 results)
Research Products
(7 results)