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東京湾水系の水域変化に関する歴史自然地理学的研究

Research Project

Project/Area Number 03227217
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas

Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionWaseda University

Principal Investigator

大矢 雅彦  早稲田大学, 教育学部, 教授 (30063225)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 久保 純子  早稲田大学, 教育学部, 非常勤講師 (90195488)
Project Period (FY) 1991
Project Status Completed (Fiscal Year 1991)
Budget Amount *help
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1991: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Keywords東京低地 / 水域変化 / 地形分類図 / 歴史時代 / 人工改変
Research Abstract

本研究は、首都東京の基盤を構成する東京湾岸および、そこへ流入する江戸川(古利根川)・荒川などの河川と、その流域である東京低地の先史・歴史時代の水域環境の変化を解明することを目的として行なった。
本研究では微地形分布をもとに、既住の地図から江戸時代以降の地形の人工改変を求め、考古・歴史資料もあわせて検討し、最近2000年間の東京低地の地形・水域環境の復原を試みた。そして、縄文海進以降の東京低地の水域と地形の変遷を、1)古墳・奈良時代、2)中世、3)江戸時代後期、4)現代というように時代ごとに地図で示した。
1)古墳時代頃には東京低地の中央部に海域が残っていた。周囲の微高地には集落が立地し、墳墓などもつくられた。
2)中世の東京低地は利根川下流平野として武蔵・下総国境地帯をなし、沼沢地やラグ-ンが随所にみられる未開発の低湿地帯であった。
3)近世以降、利根川・荒川水系の瀬替え、海岸の千拓、運河の整備、低湿地の開発などが大規模に行なわれるようになった。
4)現代の東京低地は「近代化」の結果、放水路の開削、埋立地の拡大、ゼロメ-トル地帯の出現などの地形・水域の人工改変が大きなウエ-トを占めるようになった。その反面、用排水路網や運河などは縮小された。
東京低地では縄文時代以降現代に至るまで河川・海域などの水域環境は常に変化し続けてきた。地形・水域を変化させる主体は、海水準変化や利根川水系の河道変遷などの自然的要因から、近年の人為によるものへと急速に交代した。今後も環境の変化と人類の生活との対応が考慮されるべきであろう。

Report

(1 results)
  • 1991 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 「近代化による環境変化の地理情報システム」総活班: "「近代化による環境変化」平成3年度総合報告書(I)(II)" 立正大学 西川 治(代表), 523 (1992)

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      1991 Annual Research Report

URL: 

Published: 1991-04-01   Modified: 2016-04-21  

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