Project/Area Number |
03229102
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
嶋田 厚 筑波大学, 哲学・思想学系, 教授 (30091903)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細川 周平 東京芸術大学, 音楽学部, 助手 (70183936)
小林 信一 文教大学, 国際学部, 講師 (90186742)
吉見 俊哉 東京大学, 新聞研究所, 助教授 (40201040)
粉川 哲夫 武蔵野美術大学, 造形学部, 教授 (10215220)
柏木 博 東京造形大学, 造形学部, 助教授
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥5,500,000 (Direct Cost: ¥5,500,000)
Fiscal Year 1991: ¥5,500,000 (Direct Cost: ¥5,500,000)
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Keywords | 情報化 / 芸術 / デザイン / 都市 / コンピュ-タ / 電子メディア / イデオロギ- / ネットワ-ク |
Research Abstract |
現代において急速に進展しつつある情報化は、芸術やデザイン、生活表現の領域にも大きな変容をもたらしつつある。本研究では、この変容を、芸術やデザインの表現者および媒介者の理念や価値、イデオロギ-の変化を通して歴史的に探究することを目指し、これまで研究を進めてきた。すなわち、まず、現代の映像および音響の電子的な情報メディアを用いた幅広い表現活動の諸領域やそうした表現の交流・公開のシステムについて、現場の関係者や専門家からのさまざまな聞き取り調査を行なった。とくに、(1)コンピュ-タと芸術(コンピュ-タ・グラフィックス、コンピュ-タ・ミュ-ジック、コンピュ-タ・ゲ-ム)、(2)パソコン・ネットワ-クのなかでの生活表現、(3)ミニFM(自由ラジオ)の表現メディアとしての可能性、という3つのテ-マについては、現場の専門家を招いた小シンポジウム形式の長時間にわたる研究会を開催し、現在、その成果を報告書として刊行する作業を進めている。また、平成3年11月には、この研究領域における問題点を明らかにし、今後の調査・研究の発展させていく基礎を固めるために、本研究班の属する重点領域研究「情報化社会と人間」第5群合同でシンポジウム「文化変容の現在」を、のべ325名に及び多数の研究者の参加のもとで3日間開催し、大きな成果を挙げた。この成果も、現在、報告書として刊行する作業を進めているが、それとは別に学術雑誌においても特集号が刊行される予定である。本研究班では、以上のような聞き取り調査と研究会活動およびシンポジウムの成果を踏まえ、情報化と芸術、デザイン、都市に関する研究の基本的な方向性についてのヴィジョンを練りあげていった。さらに、この研究領域における国際的な研究状況を明らかにするために、国内外の基本的文献を調査し、購入すると同時に、関連デ-タを蓄積していった。また、本研究班の研究分担者・協力者相互のコミュニケ-ションと研究活動の活性化に活用していくために、NIFTY Serve内にパソコン・ネットワ-クを構築し、研究活動のなかで運用していった。以上の調査・研究活動を通じ、次年度以降、一層研究を発展させていく基礎を固めることができた。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)