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古代北方ユ-ラシアの民族移動と気候変動

Research Project

Project/Area Number 03230117
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas

Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionSoka University

Principal Investigator

林 俊雄  創価大学, 文学部, 助教授 (50132759)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 藤川 繁彦  早稲田大学, 文学部, 講師
高浜 秀  東京国立博物館, 学芸部東洋課中国考古室, 室長 (60000353)
川又 正智  国士舘大学, 教養部, 助教授 (90103671)
菊池 俊彦  北海道大学, 文学部, 教授 (70000619)
Project Period (FY) 1991
Project Status Completed (Fiscal Year 1991)
Budget Amount *help
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1991: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Keywords北方ユ-ラシア / 民族移動 / 銅〓
Research Abstract

今年度は、北方ユ-ラシア草原地帯を通じての民族移動を考古学的に確認するための遺物として、鹿石・馬具(とりわけ銜と銜留め具)・短剣・〓・銅〓(釜)・石人がとりわけ有効であるという判断で一致し、まず銅〓をとりあげることにした。銅〓はユ-ラシア草原の古代の遊牧民に固有の重要な資料として、これまで諸外国の研究者によりそれぞれの地域毎に部分的に編年・分類研究はなされてきたとはいうものの、草原地帯全域にわたっての総合的研究はなかった。そこでとりあえず従来(主として中国と旧ソ連で)発表されている資料やまた研究代表者・分担者が国内外で探求してきた資料をもちより、デ-タをカ-ド化した(いずれはパソコンに入力する予定)。その結果、まず全体的な流れを見ると、東は大興安嶺からモンゴル高原・アルタイ山地・カザフスタン・ウラル南部・北カフカス・黒海北岸からドナウ河中流域のハンガリ-草原に至るまでの広大なユ-ラシア草原地帯のほぼ全域で、銅〓は紀元前8〜7世紀に現われ(西部ではやや遅れるかもしれない)、その後一部で独自の発展を遂げたところもあるが、おおむね共通した形態上の変化を見せつつ紀元後5〜6世紀頃まで存続し、東部・西部ともにほぼ同時に消滅したことがわかった。またその中で時代的に区切ってみると、まず紀元前8〜7世紀に中国北部から草原地帯に入って一気に西部にまで達した波、紀元前3世紀頃の匈奴あるいはサルマタイの民族移動と関連すると思われる波、紀元後3世紀頃のフン・タイプの装飾過多の銅〓の普及の波、この3つの大きな波が存在したことが推測される。これら3タイプの銅〓の伝播と民族移動とが関連しているか、またその正確な年代とル-トの確定などの問題を今後も追究していきたい。

Report

(1 results)
  • 1991 Annual Research Report
  • Research Products

    (5 results)

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All Publications (5 results)

  • [Publications] 林 俊雄: "北方ユ-ラシアの大型円墳" 平井尚志先生古稀記念論攷. (1992)

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  • [Publications] 菊池 俊彦: "銀の道ーー北海道羅臼町植別川遺跡出土の銀製品によせてーー" 平井尚志先生古稀記念論攷. (1992)

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  • [Publications] 川又 正智: "パジリク5号墳出土の車輛の系譜" 国士舘大学教養論集. 36. (1992)

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  • [Publications] 高浜 秀(谷 豊信と共著): "曽候乙墓出土の青銅器" 図録『特別展曽候乙墓』. (1992)

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  • [Publications] 藤川 繁彦: "ウランドリク=ユスティド・クルガン群の墓制について" 史観. (1992)

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Published: 1991-04-01   Modified: 2016-04-21  

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