Project/Area Number |
03234209
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
早川 義一 名古屋大学, 工学部, 助教授 (60126894)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1991: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 分散制御 / ロバスト安定 / ロバスト制御性能 / 大規模複合系 / 分布定数系 / 適応制御 / σ修正則 |
Research Abstract |
本年度の研究において得られた知見は以下の通りである。 1.分散制御系のロバスト制御性能: 本研究では、(1)加法的摂動に対する分散型ロバスト安定化、(2)分散型ロバスト制御性能、を達成するための一設計法を提案している。この方法は、分散型安定化補償器の一般表現(昨年度の成果)と構造化特異値を利用し、安定化補償器に含まれるフリ-パラメ-タを決定する方法を与えるものである。数値例より、本研究提案の方法の有効性を確認できたが、十分ではない。上記フリ-パラメ-タの決定法に試行錯誤的要素が含まれており、今後の課題である。 2.複合分布定数系の分散適応制御: 本研究では、各サブシステムが熱伝達系に代表される分布定数系から構成された複合系の分散適応制御系の設計法を提案するものである。各サブシステムは分布定数系であり、無限次元系であるので、これを公称モデル(有限次元のdominant part)とモデル化誤差(unmodelled dynamics)として捉える。ただし、公称モデルの相対次数は1であり、パラメ-タはすべて未知である。このようなサブシステムから構成された複合系のレギュレ-ションおよびトラッキングを達成するための適応制御が、サブシステム間の結合の適当な大きさの下、σ修正則に基づく適応則によって、設計し得ることを理論的に示し、数値例でその有効性を示している。公称モデルの相対次数に対する制限、適応則の改良が今後の課題である。
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