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¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1991: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Research Abstract |
我々は細胞毒性を有する天然物のうち,近年単離れた,アミノ酸を構成成分とする,特異な骨格を有する化合物を対象として,構造と機能の相関を究明することを目的に本研究を行っている。具体的な標的物質としては,海洋動物タツナミガイDolakella acriculiaの産生するドラスタチン10,ならびに肺炎カン菌の一種Klebsiella pneumonia Var.oxytocaの二次代謝産ティリバリ-ンをとりあげた。 1.ドラスタチン10類縁体の合成研究 ドラスタチン10は,強力な抗腫瘍活性を有する鎖状ペンタペプチドである。このものは抗癌薬としての期待が高く,現在米国のNCIなどにおいて臨床段階に入っているといわれている。我々は構成成分の一つであるドラプロインの合化に,エバンスーアルド-ル反応を鍵工程として用いその立体選択的合成に成功した。そして各構成成分の縮合には,主としてジエチルリン酵シアニド(DEPC)を用い,ドラスタチン109簡便かつ効率的合成法を確立した。ところで上記エバンスーアルド-ル反応において,試薬の当量関係が劇的に生成物の立体選択性に影響を及ぼすことが観察された。そこでその一般性を調べるためと,ドラスタチン10の構造活性相関を調査するために,種々のアミノアルデヒドを用いてエバンスーアルド-ル反応を検討した。 2、ティリバリン類縁体の合成研究 我々はすでに新規マンニッヒ型反応を鍵工程としてティリバリンの立体選択的全合成に成功し,また強力な細胞毒性があることを明らかにした。今回ティリバリンの構造と活性の相関を究明するために,ティリバリンのインド-ル部分を他の芳香環や,ケメン,シアノ基にかえた類縁体を合成し,またティリバリンのプロリン部分を他のアミノ酸にかえた種々のティリバリン類縁体を合成した。
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