Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1991: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Research Abstract |
不完全領域理論問題の副問題は,不完備・制御不能・矛盾・非操作的の4つの問題に分類される. 本年度は,つぎの非操作的・矛盾・制御不能の3つの副問題に対して接近を試み,つぎのような研究成果を得た. 1)非操作的問題への接近 非操作性問題とは,完備,制御可能,かつ無矛盾な領域理論の下で,非操作的な領域理論を操作的なものに洗練化する問題をいう.複数例題下に拡張した拡張EBLを提案し,操作性規範として,利用度最大化および後戻り最小化の基準を導入し,最小EBGの関係を調べ,最小EBGに基づく学習器を実装し,再帰的な領域理論をもつ問題に適用して,その有用性を実証した. 2)共通説明構造のトップダウン探索による矛盾問題への接近 負例であるにもかかわらず,目標概念の具体例であると証明してしまうとき,領域理論は矛盾しているという.複数の説明構造からつくられる共通説明構造の汎化階層を作成し,汎化階層をトップダウン的に探索することにより,負例を排除する適切なマクロを獲得する方法を提案した.学習器はProlog上に実装されており,妥当な動作を示すことを確認した. 3)メタ領域理論を利用した制御不能問題への接近 説明構造の構築が,理論上可能であるが,計算資源の制約から,実際上不可能なとき,制御不能という.本研究では,制御不能問題に対し,メタ領域理論を用いる新しい接近法を提案した.8パズルを例題に,直列分解可能性を利用したusefulーopを定義し,複数例題から,Korfの問題解決マクロテ-ブルを獲得できることを示した.
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