Project/Area Number |
03246215
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
佐藤 徹哉 慶応義塾大学, 理工学部, 専任講師 (20162448)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 1991: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Keywords | 超微粒子 / スピングラス / AuFe / サイズ効果 |
Research Abstract |
1.スピングラスAuFe薄膜の磁化測定 スピングラスAuFe超微粒子におけるサイズ効果の研究に先だって薄膜化に伴うサイ効果について調べた。試料(Au_<91>Fe_9)は通常の真空蒸着装置を用いて作成し、酸化防止膜としてAuを用いた。膜厚50〜3000A^^°の薄膜の磁化率をSQUID磁力計を用いて測定した結果、スピングラス特有のピ-ク温度は膜厚の減少に伴い降下した。ピ-ク温度の膜厚依存性の有限サイズ効果によるfittingより求めたshift parameterはCuMn薄膜の報告値と2倍の相違を示した。さらに膜厚1000A^^°の薄膜の非線形磁化率の磁場依存性を求め、その結果をスケ-リング解析し、臨界指数δの評価を行なった結果、臨界指数δはバルクの値の約2倍であった。 以上の結果はAuFeとCuMnのスピングラス秩序の相違を示唆するが、その主な要因として局所的な磁気的異方性の相違とAuFeでの磁気的クラスタ-の存在を挙げることが出来る。また、同様の方法により合金を蒸発源として均一組成の超微粒子を作成することが可能であることがわかった。 2.界面活性剤液面連続真空蒸発装置の作成 一軸回転するチャンバ-内壁上に界面活性剤を添加した炭化水素油を展開し、これを下地として試料を連続的に蒸着することにより超微粒子化が可能な真空蒸発装置を作成中である。上記の装置により、作成した超微粒子は界面活性剤によって覆われて炭化水素油中に取り込まれるため、酸化のない、粒径(〜数10A^^°)の揃った超微粒子を作成することが可能となる。これにより薄膜での酸化防止膜への拡散の問題等を除去できるため、スピングラス相関に関する正確な知見を得ることが出来る。
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