活動的海洋底における熱水・冷水活動とオ-シャンフラックス
Project/Area Number |
03248103
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
酒井 均 山形大学, 理学部, 教授 (00033126)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
千葉 仁 岡山大学, 地球内部研究センター, 助手 (30144736)
蒲生 俊敬 東京大学, 海洋研究所, 助手 (70143550)
太田 秀 東京大学, 海洋研究所, 教授 (10013591)
脇田 宏 東京大学, 理学部, 教授 (40011689)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥12,000,000 (Direct Cost: ¥12,000,000)
Fiscal Year 1991: ¥12,000,000 (Direct Cost: ¥12,000,000)
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Keywords | 海底熱水系 / 二酸化炭素 / 化学合成細菌 / 沖縄トラフ / クラスレ-ト / 南海トラフ / 北フィ-ジ-海盆 |
Research Abstract |
1.平成3年5月酒井、蒲生、千葉は海洋科学技術センタ-の「しんかい2000」による沖縄トラフ海底熱水系の調査に参加、南奄西海丘において二酸化炭素液泡を湧出する新たな熱水ベントを発見した。液泡は二酸化炭素を80%以上含み、同位体比、化学組成ともに伊是名海穴で採取された二酸化炭素液泡と同一の起源を持つと思われる。 2.太田は同上ベントより採取したシンカイヒバリガイの鰓中に共生する化学合成細菌が貝の成長過程で寄主細胞から脱落し海水中に遊離することを透過電子顕微鏡によって確認した。これは寄主細胞を共生細菌との共倒れから救うと共に化学合成によって得られた有機物がシロウリガイ以外の動物によっても利用される道を開くものとして注目される。 3.蒲生は平成3年7月海洋科学技術センタ-の「しんかい6500」による南海トラフ冷湧水帯の研究に参加したが天候不順のため予定の潜航は出来なかった。しかし総括班経費によって購入した深海底採水器のテストを実施しこれが予定通り作動することを確認すると共に改良すべき点も明かとなった。 4.太田と脇田の共同研究者の石橋は同年8ー9月日仏共同の北フィジ-海盆熱水系の研究に参加し上記採水器による熱水の採水と熱水ベント生物群集の精密マッピングを行った。 5.酒井は沖縄トラフに於ける二酸化炭素の挙動を研究するため、水深2000mまで深海底の温度圧力条件を再現できる低温高圧装置の試作を行った。これにより来年度以降は二酸化炭素を主体とする揮発生成分のクラスレ-ト生成・分解反応を実験的に研究する事が可能となった。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)