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淡水フラックスの深層循環における役割

Research Project

Project/Area Number 03248203
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Institution東京水産大学

Principal Investigator

須藤 英雄  東京水産大学, 水産学部, 教授 (50150298)

Project Period (FY) 1991
Project Status Completed (Fiscal Year 1991)
Budget Amount *help
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1991: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Keywords河川流量 / 淡水交換 / 表層塩分
Research Abstract

1.北太平洋の0ー50m,0ー2000m,0ーポテンシャル密度27.30kg m^<-3>面までの3つの深度範囲のそれぞれについて淡水の含有量を求めてみた。ポテンシャル密度27.30は主温度躍層のほぼ下限に相当し、深さは800ー1000mの範囲にある。これより浅い部分に含まれている淡水量は、千島・北海道東方で最大であるが、この部分を除くと、むしろ北西太平洋側より北東太平洋側に淡水が多い。北太平洋に供給される河川流量は、西側(アジア大陸側)が、東側(北アメリカ側)の2倍以上であるから、北西太平洋側の淡水交換が北東太平洋側より著しく速いことを示している。
2.紀伊水道南東方の外洋縁辺域において、河川流量と表層塩分変化との関係を調べてみた。河川流量の増大に伴う塩分の低下は、25m以深にまで及ぶが、海岸から数十km以上離れると、観測前10〜30日間の流量変化とは必ずしも対応しておらず、また、沖側の方が岸寄りよりも低塩分となることも少なくない。これは、低塩分水がパッチ状になって沖へ移動するためと考えられる。岸寄りでは、直前の流量の低下に対応して表層塩分の上昇がみられる等、25m以浅の表層塩分と河川流量とは比較的よい対応が認められる。このように外洋の塩分変化は、単に近くの河川流出だけからは説明のつかない場合も少なくないが、淡水の直接の影響がかなりの深さ(少なくとも25m)にまで及んでいるのは確かであり、長年月の間にはさらに下層へ及ぶことが考えられる。

Report

(1 results)
  • 1991 Annual Research Report

URL: 

Published: 1991-04-01   Modified: 2016-04-21  

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