Project/Area Number |
03251231
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
有國 富夫 日本大学, 医学部, 教授 (70028348)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
志水 巌 日本大学, 医学部, 講師 (00125056)
酒匂 裕子 日本大学, 医学部, 講師 (90139139)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1991: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | 前頭前野 / 運動前野 / 運動野 / 帯状回 / 辺縁系 / 視床 / 脳幹 / サル |
Research Abstract |
ニホンサルの前帯状回の24野にレクチン付加西洋わさびペルオキシダ-ゼを注入して、前帯状回(24野)と大脳皮質間の神経回路および前帯状回と皮質下構造間の神経回路を検索した。《前頭葉との双方向神経回路》前頭前野の外側面では、24野は主溝の周辺の46野および前頭眼野の8A野と強力に結合する。この他に9野と10野とも結合する。前頭眼窩面では、10野、11野、12野と結合する。前頭前野の内側面では、32野と10野と強力に結合をする。24野は上、下の運動前野と結合するが、上運動前野とより強力に結合する。運動野(4野)の4a野と4b野と結合する。24野へ投射する前頭葉皮質ニュ-ロンは、皮質II層、III層、V層、VI層にあり、多数はIII層とV層・VI層にある。《皮質下構造との神経回路》24野は次の皮質下部位と双方向神経回路を持つ。視床網様核、前腹側核の一部、前内側核の一部、正中核群、髄板内核の一部、背内側核の密細胞一部、枕核の内側部、境界核。視床との結合では、視床網様核と視床正中核群と強かった。扁桃体の内側基底核、外側基底核、副基底核、皮質核。前障。中隔の内側核。Meynertの基底核。視索前野。視床下部の後部。尾状核と被殼は24野から投射のみを受ける。〈次の領域では、24野へ投射するニュ-ロンのみが観察された〉中脳の背側縫線核、上中心核、PPTgD。橋の青斑核、Guddenの背側被蓋核、橋縫線核、網様体の大細胞部。延髄網様体。 上述のごとく、帯状回の前部(24野)は前頭前野との間に強力な双方向神経結合を成し、皮質下構造とは視床、中隔、視床下部、扁桃体、中脳、橋、延髄と神経回路を持つ。この事実は、前帯状回(24野)は多数の皮質下構造から内部環境の全情報を集めて、それを前頭前野皮質へ中継すると同時に、前頭前野からの情報を一斉に皮質下諸構造へ伝播する役をなしていることを示唆する。
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