Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北村 幸彦 大阪大学, 医学部, 教授 (70028520)
穂積 本男 埼玉県がんセンター, 研究所, 所長 (50113478)
新井 賢一 東京大学, 医科学研究所, 教授 (00012782)
溝口 秀昭 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (70049021)
高久 史麿 国立病院医療センター, 院長 (40048955)
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Budget Amount *help |
¥18,900,000 (Direct Cost: ¥18,900,000)
Fiscal Year 1991: ¥18,900,000 (Direct Cost: ¥18,900,000)
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Research Abstract |
造血幹細胞の分化増殖と造血因子の作用機序について,分子レベルでの研究が進められた。第2年目も当初の計画をを上回り順調に経過した。総括班は平成3年9月30日に班会議を開き,研究全体の方針につき協議した。計画研究と共に一般公募により選択した研究課題を加え研究を行い,その成果は9月30日,10月1日の両日に公開合同班会議として班員全員が発表を行った。発表内容は昨年度に引続き,きわめて斬新で充実していた。各研究班には概略次のような進歩があった。 A01班・造血幹細胞の単離,濃縮については,幹細胞表面に表現される各種の抗原に対する抗体と細胞分離装置を利用した研究が更に進み,c‐kitとそのリガンドであるSCFとの関係等を利用して,最も未分化な幹細胞の分離とその特性が明らかにされつつある。 A02班では,各班員の単離・クロ-ンした造血因子に対する受容体についての検討が進んだ。即ち受容体とリガンドの高親和性結合には,さらに第2の受容体サブユニットが必要であり,しかも後者は複数因子により共用されていることが示された。 A03班では骨髄性白血病株細胞分化誘導因子の遺伝子,フレンド白血病細胞の細胞内分化因子の精製と作用機序,cーmyc遺伝子との関係,ガングリオシド分子種の同定と作用機序の解析などが引続き進行し,また新たにチロジンキナ-ゼ型レセプタ-遺伝子(1tk)産物の作用等の解析が行われた。 A04班ではA01班との共同研究による造血支持細胞についての検討が行われた。c‐kit遺伝子とSCRの造血支持能をもつ株細胞についての検討,細胞接着分子の検討,プロテオグリカンとの関係等についての研究が行われた。
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