Scidーnu^<str>マウスを用いたヒト造血幹細胞の分化と機能研究システムの開発
Project/Area Number |
03252206
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
野村 大成 大阪大学, 医学部, 教授 (90089871)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1991: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | scid-nu^<str>マウス / ヒト骨髄細胞移植 / 造血幹細胞 / 免疫不全マウスの作製 |
Research Abstract |
Scidマウスには、従来nudeマウスに生着しなかったヒト腫瘍が増殖かつ転移することが判明した。本研究は、Scidマウスにnu^<str>、bg等の免疫不全遺伝子を導入し、二重、三重の免疫不全変異マウスを作製することにより、これらマウスを用い、ヒト正常骨髄細胞の分化、機能研究システムを開発するのを目的としている。本年度は、以下の研究項目について研究を行った。 1.scid-nu^<str>二重変異マウスの作製: C.B17ーscid♀とAKR/J-nu^<str>♂を無菌動物室内にて交配し、(C.B17-scid×AKR/J-nu^<str>)F_2マウスのIgGおよびIgMを測定し、F_2-scid/scid;nu^<str>/nu^<str>マウスを選出した。scid/scid、nu^<str>/nu^<str>二重変異マウスとC.B17-scid♀とbackcross、さらにintercrossを繰り返すことにより、scid-nu^<str>二重変異マウスを持続的に得られるようにした。 2.scidマウスの改良: 現在、各国で使われているC.B17-scidマウスは、若年で白血病死する。また、T細胞、B細胞ともにleaky(一部正常に戻ってしまう)なため、実験に用いにくい。C57BL/6Jー1、C3H/HeJにscid遺伝子を導入、C.B17-scidマウスにバッククロスすると、T細胞、B細胞のleakyはなくなり、白血病も発生しなくなることがわかったので、これらの系統化を開始した。 3.scid-nu^<str>二重変異マウスへのヒト正常骨髄の移植: 無菌室内にて、scid-nu^<str>二重変異マウスに正常ヒト骨髄の移植を行い、ヒト骨髄で置換されたマウスを作製する。従来のC.B17-scidマウスに比較し、scid-nu^<str>マウスには、ヒト骨髄細胞は、はるかに生着し易いことがわかった。scid-nu^<str>マウス体内のヒトリンパ球表面抗原を調べたところ、骨髄と脾臓にCD3^+、CD20^+細胞が検出された。しかし、CD4^+、CD8^+成熟型細胞は検出されなかった。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)