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¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1991: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Research Abstract |
マウス,エリスロポエチン(Epo)レセプタ-遺伝子を用いた赤芽球細胞の増殖分化の分子機構を解析し以下の点を明らかにした。 1.Epoレセプタ-(ER)の30種以上に及ぶ部分欠失体,アミノ酸変異体,他のサイトカインとのハイブリッド体を作成し、その生機能を解析した結果、1L2レセプタ-β鎖とはホモロジ-のない細胞質例の9アミノ酸領域が生理活性に重要であり、またこの領域はホモロジ-が殆んどないと言われていた他のサイトカインレセプタ-と共通のアミノ酸配列があることが判明した。またWSXWSモチ-フの中でトリプトファン残基がEpoの結合,シグナル伝達に重要であることを証明した。 2.ERを介したシグナル伝達に於ける4ロシンキナ-ゼの役割を解析した結果、ERによる増殖シグナルには1L3,1L5,GMーCSFと同様の5種のチロシンリン酸化蛋白が急速に一過性に出現するが、ERによる細胞分化のシグナルには増殖の時と同じ90KDaのリン酸化蛋白が唯一出現するだけであることが判明し,ERを介した細胞分化と細胞増殖のシグナルにおける4ロシキナ-ゼの活性化パタ-ンが異まっていることを明らかにした。 3.ER遺伝子の発現は、赤血球特異的遺伝子発現制御因子GATAー1によってトランス活性化されることを、トランジェントアッセイ、ゲルシフトアッセイ,フットプリンティングにより証明した。 更にERを介したシグナルによるGATAー1遺伝子の活性化も見い出し、GATAー1因子の赤血球細胞化決定因子としての役割を証明した。 4.ヒトER遺伝子を単離した際に、トランスメンブラン領域以下を含まないヒトの可能性Epoレセプタ-遺伝子を単離し、可溶性レセプタ-が種を越えて存在することを証明した。
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