心筋ネクサスのキネティクスと興奮伝導における役割に関する電気生理学的研究
Project/Area Number |
03253211
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
今永 一成 福岡大学, 医学部, 教授 (40078613)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 真澄 福岡大学, 医学部, 助手 (40223276)
坂本 康二 福岡大学, 医学部, 助教授 (30078761)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 1991: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | cardiac muscle / nexus resistance / excitation conduction / calmodulin inhibitor / heptanol |
Research Abstract |
右心室筋(犬)より摘出した円柱状多細胞標本(trabecula)を用い、細胞外高抵抗下に、50Hz〜500kHz交流通電によりimpedanceを測定し、nexus conductanceのみを求める方法を確立し、それに及ぼすouabain,Wー7,CーAMP,heptanolの影響を観察すると共に、縦方向、横方向との差をも比較した。一方、同様の標本を用い、conduction velocityの上記薬物による変化、および縦方向と横方向との差異を観察した。これらから、nexus impedance(Rj)とconduction velocity(θ)との関係を検討した。 1)細胞外高抵抗化の経過中のnexus conductanceの変化は、2つのtime constantをもつa exp(ーx/t_1)+b exp(ーx/t_2)の式で表わせ得ることを明かにした。これにより実験値にfitするa,bを決めることにより、目的とするx=0(細胞外高抵抗化前)のときのnexus conductanceを求め得た。 2)縦方向のRj,θは横方向のそれらの0.25倍、2.3倍であった。ouabain(5×10^<ー6>M,30min)により、Rj、θは夫々controlの3.1倍、0.5倍となり、ouabainとWー7(10^<ー4>M)の共存では、Rj、θは夫々controlの2.2倍、0.75倍となった。dbーCAMP(10^<ー4>M,30min)はRjをcontrolの0.5倍に減少させ、heptanol(5×10^<ー4>M,20min)は2.3倍に増加させた(n=5〜20,値は平均値を示す)。 3)これらから、Rjとθとの関係は θ=k_1+/√Rj (k_1=ー0.1034,k_2=9.1145,r=0.9923) で表されることを明らかにした。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)