Project/Area Number |
03254203
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
高橋 直樹 名古屋大学, 理学部, 助教授 (30179501)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1991: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 遺伝子 / 転写制御 / ホメオボックス / 発生 / 哺乳類 / 分子生物学 |
Research Abstract |
ショウジョウバエホメオボックス遺伝子に対応する数多くのマウス遺伝子がこれまでにクロ-ン化されている。例えばAntennapedia遺伝子対応するHox遺伝子群は、現在までに約30クロ-ン化されている。これらの遺伝子は4つのクラスタ-を形成しており(Hox1,Hox2,Hox3,Hox4)、in sitsハイブリダイゼ-ションなどによる解析の結果から、発生過程で主として外胚葉由来の神経管および中胚葉由来のいくつかの組識で発現していること、クラスタ-中の配列順序と頭尾軸に沿った発現領域との間に相関関係があることが明らかになっている。我々は新たにHoxとは異なる新しいグル-プに属すると考えられるマウスホメオボックス(Slx)遺伝子をクロ-ン化し、その発現パタ-ンを明らかにした。Slxはマウス胎児の神経管のみで発現しており、その脊髄での発現は翼板と基板の間の狭い領域に限られていた。このように哺乳類発生過程でさまざまなホメオボックス遺伝子がそれぞれ特異的な発現パタ-ンを示しこれらの遺伝子産物によって特異的遺伝子発現が実現されていると考えられる。しかしこれらの発現領域の解析の多くは組識中のmRNAの分布を調べたものであり、実際に生体内で機能していると考えられるタンパク質の局在を明らかにした例は少ない。我々は5つのHox遺伝子産物に対する抗血清を調製し、免疫組識化学的方法によってその局在を調べた。その結果、タンパク質の分布はRNAの分布と完全には一致せず、Hox遺伝子の発現は転写後のレベルでもコントロ-ルされていることが明らかになった。
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