Project/Area Number |
03255201
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
菅野 健太郎 東京大学, 保健管理センター, 助教授 (60179116)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 1991: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 酸性糖脂質 / ガングリオシド / スルファチド / 消化管 / 粘膜細胞 / Helicobacter pylori |
Research Abstract |
これまで我々は種々の動物消化管粘膜糖脂質の分析を行ってきたが,それに引き続いてヒト消化管粘膜糖脂質の系統的分析を行い,それぞれの部位に特異的な発現パタ-ンが中性糖脂質,酸性糖脂質のいずれにおいても認められることを見い出した。現在その結果を英文論文として投稿中である。我々はこのような一連の研究において,胃粘膜にはシアロ糖脂質にかわって硫糖脂質が豊富に含まれていることを見いだしており、硫糖脂質含有リポソ-ム前投与によって塩酸エタノ-ル実験潰瘍モデルにおいて粘膜障害防止効果が認められることから,硫糖脂質が粘膜防御機能を有している可能性があることを昨年の米国消化器病学会で発表し現在論文としてとりまとめを行っている。また胃粘膜に多く含まれる硫糖脂質およびGM_3ガングリオシドが胃災の原因として世界的に注目されているHelicobacter pyloriの接着受容体である可能性を示し,昨年の米国消化器病学会にて発表するとともに英文論文として報告した。現在その接着機構に関してより詳細な検討を加えているところである。一方これらの糖脂質が消化管粘膜細胞でどの様に生合成され,その合成がどのような機構によって調節されているのかに関してはまだ不明のところが多い。我々はこれらの問題を明らかにするため,いくつかの胃ガン細胞株をモデル系として用い,それらの硫糖脂質含量を比較するとともにその生合成量を ^<35>Sの脂質への取り込みを指標にして検討したところ,両者によい相関関係を見い出した。現在さらに ^<35>Sの硫酸化脂質への取り込みを指標にして,種々の物質による生合成調節機構の存在につき検討中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)