Project/Area Number |
03255211
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
保田 立二 岡山大学, 医学部, 教授 (30092357)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡来 仁 岡山大学, 医学部, 助手 (50175139)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1991: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | ガングリオシド / モノクロ-ナル抗体 / リポソ-ム / 糖脂質 / 抗糖鎖抗体 |
Research Abstract |
ガングリオシド抗原が細胞膜上でどのように認識されるかを特異的な認識方法としてもっとも基礎的な抗原と抗体との反応性を解析した。抗体として今回作製したウシ白血病腫瘍細胞由来ガングリオシドGD3を抗原とした、ガングリオシドGD3を特異的に認識するモノクロ-ナル抗体と、Nアセチル型のGM3と反応することが報告されているM2590抗体を対象とした。特異性は、種々の糖脂質を組み込んだリポソ-ムによるliposome immune lysis assayをもちいた。 GD3に対するここで作製したいずれの抗体もGD3(NeuAcーNeuac)およびGD3(NeuAcーNeuGc)と反応し、GD3(NeuGcーNeuAc)ならびにGD3(NeuGcーNeuGc)とは反応しなかった。またシアル酸間の結合がα2ー9の合成GD3ともまったく反応しなかった。これらの結果から、得られたモノクロ-ナル抗体は、GD3分子と特異的に反応し、ガングリオシドGD3のNeuAcα2ー8Siaα2ー3Galβ1ー4G1cーのエピト-プを認識しているものと思われる。シアル酸間の結合も厳密に区別されている。GM3と反応するM2590については、疎水性の残基を変更した類縁体をもちいて疎水性基の構造と抗原性の関連を調べた。その結果(1)疎水性のが鎖1本のものは反応しない(2)疎水性の鎖が2本のものは反応する。また必ずしもスフィンゴシン構造をとらなくてもよい。(3)ヒドロキシ脂肪酸をもつものはエピト-プ濃度が低くてもよく反応する。(4)脂肪酸鎖はC14>C18>C24の順に反応が弱くなる。これらの結果はリポソ-ムの脂質二重層において、モノクロ-ナル抗体との抗原エピト-プの形成にGM3分子の疎水性残基の構造が強く影響を与えることを示唆している。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)