Project/Area Number |
03255214
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
中熊 秀喜 熊本大学, 医学部, 講師 (90207746)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1991: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 成人T細胞白血病 / ATL / ガングリオシド / 臨床病型 |
Research Abstract |
成人T細胞白血病(ATL)は、臨床的に複数の因子の組み合わせによる診断基準にて、くすぶり型、急性型、慢性型、リンパ腫型および急性転化型の5型に分類され、それぞれ予後も異なる。しかし、細胞レべルで病型を反映する良いマ-カ-は発見されていない。そこで細胞生物学的特徴によく反映してその表現型が変化しうるガングリオシド発現様式に各病型間の微妙な違いを求め、各病型を含む18例のATL患者および正常人から高純度に分離したTリンパ球のガンクリオシドを精製し、TLCおよび抗ヒト腫瘍関連ガングリオシド抗体を用いたTLC免疫染色法にてその発現を調べた。その結果、次のようにATL病型にある程度相関したガングリオシド発現様式が得られた。 以上、くすぶり型と慢性型の違いを示すガングリオシドの検出やより多症例の解析にてこれらを裏付ける必要があるなどの課題が残るものの、これらの結果にて、ガングリオシド発現様式を従来の臨床病型分類基準の複数の要因の組み合わせとは異なる細胞レベルでの新しい病型関連マ-カ-として臨床応用できる可能性が示され、またそれだけにとどまらず、この病型分類が細胞生化学的に細胞レべルでも支持されたことになる。
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