Project/Area Number |
03258203
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山本 雅 東京大学, 医科学研究所, 教授 (40134621)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
豊島 久真男 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (90029760)
松田 覚 東京大学, 医科学研究所, 学振研究員
仙波 憲太郎 東京大学, 医科学研究所, 助手 (70206663)
|
Project Period (FY) |
1990 – 1993
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
|
Budget Amount *help |
¥20,000,000 (Direct Cost: ¥20,000,000)
Fiscal Year 1991: ¥20,000,000 (Direct Cost: ¥20,000,000)
|
Keywords | チロシンキナ-ゼ / シグナル伝達 / リンパ球活性化 / 乳癌 / 増殖因子 / 転写調節 / トランスジェニックマウス |
Research Abstract |
リンパ球の抗原受容体と物理的に会合しているLynやFynが、抗原受容体を介するシグナル伝達反応に於て機能していることを示した。そして、Lynからのシグナル伝達系には、分子量約70,000のチロシンリン酸化された蛋白質やPIー3キナ-ゼが関わっていること、また、FynからのシグナルがSH2とCD3ζ鎖の相互作用により下流に伝えられることを示唆した。さらに、脳においてFynは胚ならびに生直後そして成体の全てで、海馬等の神経細胞で発現している事を示した。更に、免疫グロブリン遺伝子エンハンサ-支配下のlynならびにfyncDNAをtransgeneとして有するマウスを作成し、B細胞の機能・分化についての解析を進めている。さらに、gene targeting法により、fyn遺伝子を欠損するマウスを共同研究で得ているし、lyn遺伝子についても進行中である。Yes蛋白質については、アミノ末端近傍で細胞周期依存的にリン酸化されることを見いだし、その意義について検討中である。ErbBー2蛋白質については、子牛血清中に見いだした特異的なキナ-ゼ活性促進因子の精製を進め、アルファフェトプロテインに富む画分にその活性をが存在することを見いだした。さらに数種のステロイドホルモンがErbBー2蛋白質に直接結合して、そのキナ-ゼ活性を亢進させること、そしてErbBー2蛋白質の標的蛋白質としてPIー3キナ-ゼと蛋白質とキナ-ゼ活性を有する分子を予備的に見いだしている。 遺伝子発現調節機構の解析に関しては、lyn遺伝子とcーerbBー2遺伝子について進展があった。まずp40^<tax>によりlyn遺伝子プロモ-タ-が活性化されることを明かにすると共にそのプロモ-タ-領域の詳細な解析を行なった。cーerbBー2プロモ-タ-に関しては、乳癌細胞株での転写活性上昇に関わる配列に結合する転写因子の候補を得ている。
|