ILー6遺伝子導入と欠損によるヒト・生体(SCIDマウス)内抗腫瘍免疫調節機構の解析
Project/Area Number |
03258226
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
岡田 全司 大阪大学, 医学部, 助手 (40160684)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小倉 剛 徳島大学, 医学部, 教授 (00028490)
桝野 富彌 大阪大学, 医学部, 講師 (20135677)
川瀬 一郎 大阪大学, 医学部, 助手 (10161324)
|
Project Period (FY) |
1991
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
|
Budget Amount *help |
¥6,000,000 (Direct Cost: ¥6,000,000)
Fiscal Year 1991: ¥6,000,000 (Direct Cost: ¥6,000,000)
|
Keywords | ILー6 cDNA transfectant / ヒト癌細胞 / SCIDーhuマウス / ヒト・キラ-T生体内分化 / ILー6 / 生体内抗腫瘍効果 / キラ-T細胞 / 低免疫原性腫瘍 |
Research Abstract |
1.ヒト癌細胞へのILー6遺伝子のtransfection;ILー6cDNAのヒト癌細胞への導入はPM5Gneoマウス・レトロウイルス・ベクタ-とamphotropicなψ2_<AM>パッケ-ジング細胞を用いstable transfectant ψ2_<AM・γ> M5Gneo・hILー6を作製した。一方、肺癌患者(現在も生存中)より得た肺癌細胞をASF101培地を用い種々の細胞株を確立した。遺伝子導入には肺癌細胞株のみでなく、ヒトB腫瘍株CESS,ヒトT腫瘍株Jurkatを用い、それぞれのILー6遺伝子導入癌細胞株を得た。 2.SCIDーhuマウスを用いたILー6による生体内ヒト・キラ-T細胞分化誘導機構及び抗腫瘍効果の解析;ヒトPBL,〓帯血PBL,ヒト脾細胞をSCIDにi・p投与しヒトT細胞がその脾細胞中に認められるSCIDーhuマウスを作製した。このマウスにヒト・アロ腫瘍細胞を投与し、脾・リンパ節・PEC中に抗原特異的なヒト・キラ-Tを生体内で誘導するSCIDーhuの系をはじめて確立した。この系にヒトγILー6を5×10^4u/日,6日間投与した。その結果、ILー6が生体内におけるヒト・キラ-Tの分化を誘導することをはじめて明らかにした。 3.低免疫原性腫瘍RLT♀8(Balb/c胸腺腫)のみでなくRL♂2T(C57BL/6リンパ腫)のILー6遺伝子導入株をi・p投与することにより50%の完全治癒率を認めた。さらにRL♀8transfectantを皮下投与し80%の完全治癒率を認めた。この抗腫瘍効果がCD8^+キラ-Tの誘導を介して発揮されることを抗CD8抗体投与マウスを用いて明らかにした。 4.抗asial_0 GM_1抗体処理又はX線照射SCIDマウスに癌細胞を投与すると100%生着した。したがってこれらのマウスにヒト肺癌患者PBL及びILー6導入肺癌細胞を生体内投与し、抗腫瘍効果を解析中である。この方法の確立により今まで不可能であった生体内におけるヒトの抗腫瘍効果の解析が迅速に進展すると思われる。
|
Report
(1 results)
Research Products
(10 results)