ヒト染色体デイセクションによる外骨腫(がん抑制)遺伝子 単離と腫瘍抑制機構
Project/Area Number |
03258232
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
新川 詔夫 長崎大学, 医学部, 教授 (00111170)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
孫田 信一 愛知県心身障害者コロニー, 発達障害研究所, 主任研究員 (00100165)
陣野 吉廣 長崎大学, 医学部, 助手 (20179097)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥6,800,000 (Direct Cost: ¥6,800,000)
Fiscal Year 1991: ¥6,800,000 (Direct Cost: ¥6,800,000)
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Keywords | 外骨腫遺伝子 / DNAライブラリ- / 欠失分析 / PFGE / 8g23ー24特異的クロ-ン |
Research Abstract |
<1. 8q23ーq24(外骨腫遺伝子座領域)特異的DNAライブラリ-の作製>___ー:平成2年度の研究で確立した染色体顕微切断・PCR・マイクロクロ-ニング法を用いて、8q23ーq24領域の染色体断片から計3.5×10^4のクロ-ンから成る当該領域プラスミド(puC)ライブラリ-を作製した。PCR産物はin situ hybridizationにより当該領域にマップされた。 <2. 各pUCクロ-ンの性格>___ー: ヒト・マウス雑種細胞パネルを用いたサザン解析により、解析した60個(平均352bp)中、12(20%)クロ-ンはユニ-ク配列、1個はユニ-クと反復両配列をもつもの、25個は反復配列のみ、残りの22個はシグナルなしであった。この12個のユニ-ククロ-ンではPFLPは検出されなかった。 <3. ファ-ジ(ph)クロ-ンの取得>___ー:ファ-ジライブラリ-を500bpのユニ-クpUCクロ-ンで選択し、9.4Kbのinsertをもつphクロ-ンを得た。 <4. TRPS患者における欠失解析>___ー:12個のpUCクロ-ン中8個とphクロ-ンをプロ-ブとし、2名の患者(1例はTRPSI、1例はTRPSII)で欠失分析を行った。4個のpUCクロ-ンは両患者で1コピ-濃度(欠失内部)を示した。phクロ-ンのHindIII消化サブクロ-ンも1コピ-濃度を示した。残りのpUCクロ-ン4個は2コピ-濃度(欠失外部)を示した。 <5. PFGE解析>___ー: phクロ-ンをプロ-ブとして用い、正常ヒトおよびTRPSIとTRPSII患者DNAを4種の希有切断酵素で消化し、PFGE解析を行い、550kbのNotl断片、500kbのMlul断片、450kb/400kb(多分RFLP)のClal断片、および200kbのSall断片を検出した。患者と正常人の断片長差はみられなかった。 本年度の研究で得たクロ-ン化DNAは外骨腫遺伝子座位近傍にはあるが、依然双方間に距離がある。外骨腫遺伝子に到達するには、更に多数のクロ-ンの解析を続行する必要がある。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)