Project/Area Number |
03258241
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | 国立予防衛生研究所 |
Principal Investigator |
上原 至雅 国立予防衛生研究所, 抗生物質部, 室長 (50160213)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水野 左敏 国立予防衛生研究所, 抗生物質部, 部長 (60072930)
村上 裕子 国立予防衛生研究所, 抗生物質部, 主任研究官 (00142133)
深澤 秀輔 国立予防衛生研究所, 抗生物質部, 研究員 (10218878)
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Project Period (FY) |
1990 – 1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥9,000,000 (Direct Cost: ¥9,000,000)
Fiscal Year 1991: ¥9,000,000 (Direct Cost: ¥9,000,000)
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Keywords | がん遺伝子 / チロシンキナ-ゼ / ハ-ビマイシン / 抗生物質 / スクリ-ニング |
Research Abstract |
1.ハ-ビハイシン(HMA)のSrcチロシンキナ-ゼ上の結合部位の同定及びヒト扁平上皮がん細胞に対する作用 HMAが結合するp60^<vーsrc>上の部位の同定を試みた。 ^<35>SーMet(または-Cys)標識したp60^<vーsrc>の免疫複合体をHMA処理してSDSーPAGEで解析すると、p60^<vーsrc>の移動度が対照に比べ高分子側にシフトすることが認められた。S.aureus V8プロテア-ゼによる限定分解および臭化シアン分解により移動度が変化する断片を解析した結果から、HMAが結合する部位はキナ-ゼ領域を含むC末端領域であるらしいことが分かった。 HMAはEGF受容体が過剰発現しているヒト扁平上皮癌A431細胞の形態をフラットに変化させEGFに対する増殖のレスポンスも変化させた。この時、EGF受容体の自己燐酸化レベルが低下したが、これはHMA処理によりEGF受容体の生合成が途上の160KDaまでしか進行せず、その後急速に分解することが原因であった。 2.がん遺伝子機能抑制物質の探索と新しい活性評価法、探索法の開発 癌遺伝子srcまたはras等を組み込んだマウスやラットの細胞(NIH3T3,NRK)を用い、形態変化の他、新たに確立した増殖因子要求性の獲得を指標に探索を行なった。約2000株の放線菌、糸状菌培養ろ液について調べたところ、src,Kーras細胞共に形態をフラットに変化させるものが1株、増殖因子要求性を高めるものが1株得られた。それぞれ、既知抗生物質radicicolとbafilomycinsであることが判明した。 NIH3T3/vーsrc細胞の低張バッファ-破砕液の遠心上清にホルボ-ルエステル、Ca^<2+>、cAMPなどの活性化剤を加え、γー^<32>PーATPと反応させ、リン酸化された蛋白をSDSーPAGEで解析することにより、Aキナ-ゼ、Cキナ-ゼ及びチロシンキナ-ゼ活性を同時に検出する方法を開発した。キナ-ゼ型のがん遺伝子機能抑制物質の活性評価、探索への応用が考えられた。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)