核タンパク質による十字型DNA構造の特異的識別・結合の様式および同構造解消の機構
Project/Area Number |
03259214
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
吉田 充輝 東京理科大学, 基礎工学部, 教授 (20005648)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白川 仁 東京理科大学, 基礎工学部, 助手 (40206280)
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Project Period (FY) |
1990 – 1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1991: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 核タンパク質 / 非ヒストンタンパク質 / DNA結合性タンパク質 / HMGタンパク質 / DNA結合構造 / 遺伝子発現調節 / HMGボックス |
Research Abstract |
1.HMG1,HMG2の一次構造上のDNA結合部位の同定:HMG1タンパク質を化学および酵素分解後、ペプチドを分離し、DNA結合能を測定した。この結果と一次構造、および最近見いだされたHMGタンパク質類似のDNA結合ドメインをもつタンパク質との比較により、結合に必要な2つの領域をほぼ特定できた。 2.HMG1とHMG2のDNAへの親和性の差異の検索:前年度の研究によりゲルシフト・アッセイでHMG1,2の間にDNA結合能の大きな差異が認められた。この差異がリン酸化に由来するか否かを検索する為、脱リン酸化処理を行い、DNA結合能を比較したところ変化は認められなかった。他の結果と併せて考えると、DNA結合能の差異は両タンパク質の修飾によるのではなく、一次構造に起因するものと推定される。 3.DNAとHMG2複合体の立体構造:HMG2タンパク質の上記2つの結合領域のうち、ドメインAをコ-ドするcDNAの塩基配列をPーガラクトシダ-ゼのcDNAの下流への連結し、P_Rプロモ-タ-をもつプラスミドへ挿入、大腸菌ヘトランスフォ-ムした。誘導によって高発現した融合タンパク質を分離精製後、ドメインAを酵素分解により切出し、分離精製する系を確立できた。今後、NMRおよびX線結晶回析を行い、DNA結合領域の立体構造解析を進める。 4.HMG2遺伝子構造と発現制御領域の検索:ヒトHMG2遺伝子の単離にはじめて成功し、全塩基配列を決定した。この遺伝子の発現に必要な上流配列を特定し、その領域に結合する核内因子の存在を認め、結合配列を決定した。その発現促進の機構を検索中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)