Project/Area Number |
03261214
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
宮田 真人 大阪市立大学, 理学部, 助手 (50209912)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福村 隆 大阪市立大学, 理学部, 教授 (40094487)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1991: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | マイコプラズマ / ゲノム複製 / 複製開始領域 / dnaA / ori C / 二次元電気泳動 / Mycoplasma capriclum |
Research Abstract |
Mycoplasma capricolumゲノムの複製開始機構を明らかにすることを目標として複製開始領域の位置と構造について以下の研究を行った。 1.[ ^<32>P]TMPによるDNAの標識を用いた以下の実験から、ゲノム複製が我々が作成した制限酵素地図上のBm8(46Kb)領域内から開始すると判断した。(1)クロラムフェニコ-ルの影響による複製の阻害は制限酵素地図上のBm8から始まり、ゲノムの両方向へ広がった。(2)対数増殖期における細胞内のゲノム各領域の存在比は上記のBm8が最も高く、Bm8から遠い位置に存在する領域ほど低かった。(3)制限温度から許容温度へのシフト時に、ゲノム上の特定の位置からDNA複製が起こる温度感受性株を単離した。この株は複製の伸長反応に温度感受性を持っていた。しかしこの株を制限温度から許容温度へ移すと全ゲノム上の各々の点から再開される複製伸長反応とは別に、Bm8内から両方向へ進行する複製が起こった。 2.Bm8内の複製開始点の位置を明らかにすることとその一次構造を明らかにすることを目的としてBm8の詳細な制限酵素地図を作成した。 3.大腸菌のdnaA遺伝子はゲノム複製開始点近傍に存在し、複製開始とその調節に中心的な働きをしていると考えられている。またそのホモロ-グがM.capricolumにおいてクロ-ニングされている。このdnaAホモロ-グはBm8内の、端から約20Kbの位置に存在していた。 4.複製開始領域がBm8内のどこに存在するかを明らかにするためにBrewer&Fangman(1987)の二次元電気泳動法によりゲノム複製開始時に泡構造を取っている領域をdnaA遺伝子を含めてその前後11Kbにわたって検索した。しかしこの範囲内に複製中間体として泡構造を取っている部分は見つからなかった。
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