個体発生途上における神経細胞のプログラム死を起こすキラ-液性因子
Project/Area Number |
03263220
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Hiroshima Prefectural University |
Principal Investigator |
三羽 信比古 広島県立大学, 生物資源学部, 助教授 (00142141)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長尾 則男 広島県立大学, 生物資源学部, 助手 (40227989)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1991: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | プログラム細胞死 / キラ-因子 / 抗キラ-因子 / 細胞分化 / 神経芽腫 / 核DNA断片化 / 神経栄養因子 / ミトコンドリア脱水素酸素 |
Research Abstract |
1,脳神経系の「プログラム細胞死」は神経栄養因子の量によって決定されるとの考えが主流だが、これに加えてキラ-因子や抗キラ-因子の関与が今回の研究で示唆された:(1)ヒト神経芽腫NBI細胞は、新生期脳由来抗癌蛋白質NBCF(62kDa,pI9.1)を投与して6ー24時間後に、神経突起の消失、細胞凝集、核凝縮などプログラム死で見られるapoptosis様の変性像を示すが、NBCF抵抗性である分化NBI細胞から分泌される蛋白性NBCF拮抗因子(36kDa)をNBCFと同時投与すると細胞死は阻止された。(2)NBCF感受性である未分化NBI細胞は、6時間NBCF処理すると、もはやNBCF除去しても細胞死を免れ得ないが、この時は既に核DNAがヌクレオソ-ム単位で断片化し始めていて、その後断片化が顕著となった。しかし、NBCF拮抗因子の同時添加によってNBCFのDNA断片化効果が抑制されれた。(3)NBI細胞は分化するとミトコンドリア脱水素酸素活性(mit.deHase)が29%上昇するが、分化細胞では、NBCF投与にするmit.deHase阻害は軽減され、高いmit.deHase酸素活性レベルのまま保持された。一方、未分化NBI細胞は元来低いmit.deHase活性だが、NBCF処理によって一層低下するものの、蛋白性NBCF拮抗因子との同時処理によって活性低下が軽減した。(1)〜(3)より細胞死はキラ-因子の他に細胞分化状態によって産生量が規定される抗キラ-因子によって制御されていることを示す。2,NBCFを産生する新生期マウス脳培養系の中に、神経栄養因子であるNGFやbFGFあるいはcAMP誘導体を投与しても、NBCF産出量は変化ないが、新生期マウス四肢筋由来分泌物質(〉5kDa)を投与すると、NBCFは減産した。この培養脳にcycloheximideを添加するとNBCF産生は激減した。したがって、NBCF遺伝子は運動神経由来の神経栄養因子によってその発現が抑制され、NBCFは交感神経や知覚神経を作用標的とせず、すべての脳神経系に一様に作用するキラ-蛋白質ではないと考えられる。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)