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¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1991: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Research Abstract |
ハンチントン病(HD)は,常染色体優性遺伝形成を呈する神経変性疾患である。欧米での連鎖解析により、その原因遺伝子座は,第4番染色体短腕4p16.3のD4S125からD4S168に至る2.5Mbの領域にあると考えられている。一方,本邦家系に於いても,この領域内のDNAマ-カ-と疾患遺伝子間の連鎖が最も強い事が確認されている(D4S95:θ=0.00,LODスコア3.31)。そこで、本研究では,HD原因遺伝子を単離するために,まずこの2.5Mbの領域内にあるD4S95のDNAシ-ケンスよりプライマ-を合成し,PCR法によりYACライブラリ-のスクリ-ニングを行った。その結果,D4S95を含む2つのYACクロ-ン(yLIHー1:110kb,yLIHー2:840kb)を得た。YACクロ-ンよりアガロ-スプラグ法でDNAを調製し,レアカッタ-制限酵素(Not I,Nru I,Mlu I,BssH IIなど6種)により完全はたは,部分消化を行ない,パルスフィ-ルド電気泳動法とサザンブロッテング法により解析した。そのうちyLIHー1にCpGアイランドと思われる領域を2ケ所検出した。次にyLIHー1DNAをパルスフィ-ルド電気泳動を用いて精製しEcoR Iにて完全消化を行った。このDNAフラグメントをプラスミドに挿入しサブクロ-ン化した。得られた約50個のクロ-ンをそれぞれプロ-ブとしてZoo Blot Hybridizationを行い,種を越えて保存されている配列を含む3クロ-ンを同定した。今後はこの種を越えて保存されている配列をプロ-ブにしてヒト脳cDNAライブラリ-をスクリ-ニングしこの領域に存在する遺伝子を同定していく予定である。
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