ジフテリア毒素をモデルにした蛋白質の細胞内輸送機構の解析
Project/Area Number |
03264219
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
目加田 英輔 久留米大学, 分子生命科学研究所, 教授 (20135742)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
馬田 敏幸 久留米大学, 分子生命科学研究所, 助手 (30213482)
岩本 亮 久留米大学, 分子生命科学研究所, 助手 (10213323)
常岡 誠 久留米大学, 分子生命科学研究所, 講師 (50197745)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1991: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | ジフテリア毒素 / リセプタ- / 膜タンパク質 / cDNAクロ-ニング |
Research Abstract |
申請者らは、これまでジフテリア毒素リセプタ-に関して次のことを明らかにしてきた。すなわち、(1)サル腎臓由来のVero細胞では、分子量14.5kDのタンパク質(DTR14.5)がジフテリア毒素リセプタ-,あるいは少なくともジフテリア毒素結合分子であること、(2)DTR14.5の完全精製、(3)DTR14.5には27kDの膜タンパク質(DRAP27)がアソシエ-トしていること、(4)DRAP27タンパク質自体はジフテリア毒素に結合性を示さないが、DRAP27タンパク質に対する抗体がジフテリア毒素の細胞への結合を阻害することである。今年、本研究によって、DRAP27タンパク質cDNAのクロ-ニングに成功し、その塩基配列の決定を行った。分離したcDNAをジフテリア毒素リセプタ-を保持する細胞にトランスフェクションしたところジフテリア毒素結合活性の上昇が認められたが、毒素リセプタ-を持たないマウスの細胞ではそのような結合活性の上昇は認められなかった。このことから、DRAP27分子は、ジフテリア毒素結合分子そのものではないが、ジフテリア毒素リセプタ-になんらかの役割を果たしていることが明らかになった。現在このタンパク質のcDNAおよびantisence cDNA種々のを細胞にトランスフェクションして、その役割についてさらに詳しく解析している。また塩基配列から推定されるこのタンパク質の性状およびホモロジ-検索の結果は、DRAP27タンパク質がジフテリア毒素リセプタ-のみならず、広く細胞の機能に関係したものであることを示唆しており、今後このタンパク質の細胞における生理的役割についても解析したい。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)