Project/Area Number |
03265103
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
香川 靖雄 自治医科大学, 医学部, 教授 (30048962)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新川 詔夫 長崎大学, 医学部, 教授 (00111170)
中村 祐輔 癌研究会癌研究所, 生化学部, 部長 (70217909)
岡山 博人 大阪大学, 医学部, 教授 (40111950)
森 正敬 熊本大学, 医学部, 教授 (40009650)
多田 啓也 東北大学, 医学部, 教授 (20046907)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥81,000,000 (Direct Cost: ¥81,000,000)
Fiscal Year 1991: ¥81,000,000 (Direct Cost: ¥81,000,000)
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Keywords | Genetic disease / positionalcloning / fluoresent in situ hybridization / mitochondrial myopathy / nonketotic hyperglycinemia / RFLP marker / Prader‐Willi syndrome / colon cancer |
Research Abstract |
本研究班は分子生物学の発展を利用して、ヒトの遺伝子解析を推進し変異遺伝子による遺伝子病の解明を目指す。先ず遺伝子解析法の飛躍的な改善を行った。positional cloning法によって未知の遺伝子病原因遺伝子を単離同定するためには多型性DNA標識(中村)、その中のAlu繰り返し配列(今村)、連鎖解析法(辻)、蛍光in situ hybrid法、spot blot hybrid法と染色体ソ-ティング法(清水)、microdissection(新川)等による染色体地図の作成が不可欠である。また、発現クロ-ニング(岡山)、細胞生物学的解析(高井、森)も重要である。これら実験法を中心とする公開シンポジウムを開催した。特に中村班員はRFLPマ-カ-740個を単離したが、これは世界の同マ-カ-総数1/5におよび、高密度の染色体地図から遂に大腸癌の原因遺伝子等を解明して学会に大きな衝撃を与えた。我国で研究の進んでいる、ないし頻度の高い以下の諸疾患の遺伝子が解明、研究された。非ケト-シス型高グリシン血症のP蛋白質の変異と出生前診断(多田)、シトルリン血症のアルギノコハク酸合成酵素(佐伯)アルギニン血症のアルギナ-ゼ(森)、ミトコンドリア脳筋症MELASの変異とDNA診断(香川)、副腎白質ジストロフィ-(辻)、神経線維腫症1型のNF1遺伝子(東江)やその関連G蛋白質遺伝子とそれらの機能(高井)Prader‐Willi症候群とWaardenburg症候群(新川)アロマタ-ゼ欠損症のスプライシング異常(原田)がしらべられた。筋肉疾患では、筋緊張性ジストロフィ-症の第19染色体長腕(三木)、肥大型心筋症のβミオシン重鎖遺伝子(木村)などがある。また血液疾患では溶血性貧血のR型ピルビン酸キナ-ゼ変異(三輪)、ファンコニ-貧血症関連の細胞周期制御遺伝子(岡山)、アデノシンデアミナ-ゼ欠損(伊藤)、サラセミアと血友病AのAlu遺伝子(今村)が解析された。さらに今後の発展のため遺伝子治療の班会議も開催された。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)
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[Publications] Nishisho,I.,Nakamura,Y.,Miyoshi,Y.,Miki,Y.,Ando,H.,Horii,A.et al.: "Mutations of chromosome 5q21 genes in FAP and colorectal cancer patients." Science. 253. 665-669 (1991)
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