ユ-イング肉腫発症の原因遺伝子の同定とクロ-ニング
Project/Area Number |
03265216
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
清水 信義 慶応義塾大学, 医学戦, 教授 (50162706)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 1991: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | ユ-イング肉腫 / 末梢性神経上皮種 / 染色体転座 / 染色体ソ-ティング / リンキングクロ-ン / コスミドライブラリ- / 巨大DNA断片 / 物理的地図 |
Research Abstract |
ユ-イング肉腫(Ewing's Sarcoma;ES)および末梢神経上皮腫(Peripheral Neuroepitheliom;PNE)では、すべての症例で染色体相互転座t(11;22)(q24;q12)が見られるので、第11まだは第22染色体の切断部位に未知のがん遺伝子が存在し転座によって活性化することが原因と考えられる。本研究ではこの未知がん遺伝子のクロ-ニングを行ない、切断点近傍の詳細な物理的地図を作成することを目的とした。 すでに我々はセルソ-タ-を用いて高分解能のフロ-カリオタイプを作成し、任意の染色体を高純度でソ-ティングする技術を確立している。今回、SCCHー196、RDーES、NCRーEW2細胞株のフロ-カリオタイピングを行った。その結果、SCCHー196細胞は約36時間の倍化時間を示して比較的増殖がよく、20画分の良好なフロ-カリオタイプが得られた。ソ-ティングした各々の画分の染色体に第11・第22染色体のDNAマ-カ-をハイブリダイズした結果、転座染色体11q+(11ptetーq24::22q12ーqter)および22qー(22pterーq12::11q24ーqter)は、正常の第11・第22染色体と異なる画分にソ-ティングされることが明らかになった。さらに、D22S1マ-カ-は22qー染色体にハイブリダイズし11q+にはハイブリダイズしなかった。一方D22S15マ-カ-では逆の結果を示した。従って、ESおよびPNEの転座の切断点は両マ-カ-の間1.2cM内に位置すると限定された。また、第22染色体のNotIリンキングクロ-ンを多数分離した。さらに、コスミドライブラリ-も作成中である。今後これらのクロ-ンを用いて、マ-カ-S1とS15の間およびその前後のNotI制限酵素地図を作成し、隣接するNotI断片上のコスミドを分離して切断点に迫る予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)