Project/Area Number |
03267102
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
堀田 康雄 名古屋大学, 理学部, 教授 (30190218)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
城石 俊彦 国立遺伝学研究所, 細胞遺伝研究系, 助手 (90171058)
柴田 武彦 理化学研究所, バイオデザイン研究グループ, 主任研究員 (70087550)
小林 一三 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (30126057)
大坪 栄一 東京大学, 応用微生物研究所, 教授 (10158800)
小川 英行 大阪大学, 理学部, 教授 (70028207)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥66,600,000 (Direct Cost: ¥66,600,000)
Fiscal Year 1991: ¥66,600,000 (Direct Cost: ¥66,600,000)
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Keywords | 減数分裂 / 突然変異体 / ホットスポット / 促進因子 / 抑制因子 / SPOmutants / recA,recD / トランスポゼ-ス |
Research Abstract |
減数分裂時における遺伝子組換え頻度は体細胞で起こるものの100〜1,000倍に上昇するが、そのような上昇を示さない酵母の突然変異株をその原因となる機構の面より分類し遺伝子を確認した。グル-プ1:体細胞の組換えとDNA修復に関与するもの(RAD52)、グル-プ2:同時にDNA障害修復欠損をもつもの(RAD50,MRE11)、グル-プ3:減数分裂期組換えにのみ欠損をもつもの(SPO11,HOP1,MRE2〜4)。二重変異株解析からグル-プ3→グル-プ2→グル-プ1の順に上位にあること、MRE11はRAD50の上位にあることを決めた(小川)。窒素飢餓減数分裂誘導時の特異的cDNAのクロ-ン化と分類を行いその全塩基配列を決定し(全7種)SPO^ー遺伝子とproteinase βを発見した。他の5種は新しいものであった。組換えに於てDNAの相同的対合を行うrecA蛋白の反応測定系を確立し、一本鎖DNA結合蛋白(SSB)の効果も明らかにした。多部位切断型塩基配列特異的エンドヌクレア-ゼ“Eendo SceI"がミトコンドリアで組換え開始に働くことを示した(柴田)。IS1とTn3トランスポゼ-スの解析からN末とC末がDNA転移反応に関与する機構が明らかになった(大坪)。組換えのホットスポットについて、雄減数分裂に特異的組換え抑制因子がtransの位置でも効果を示し、抑制因子が遺伝子産物として作用していることを示唆した。転写産物は精巣細胞でセントロメアからテロメアの方向に進むことをPCRにより決定した(城石)。相同組換えの機構について、「複製によって作られる二重鎖切断あるいはそれと等価な構造が非保存的組換えを促進する」ことを示し真核生物で導入遺伝子と内在遺伝子間相同組換えを解析した(小林)。真核生物の減数分裂における組換え遺伝子の種類とその実体が明らかにされ、相同染色体上のホットスポットの解析から促進因子と抑制因子の動態、それに関する実験仮説の提出があり、組換えの分子レベルでの解析が進んだ。
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