Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮坂 昌之 (財)東京都臨床医学総合研究所, 免疫研究部門, 室長 (50064613)
丸山 征郎 鹿児島大学, 医学部, 助教授 (20082282)
藤原 敬己 国立循環器病センター研究所, 循環器形態部, 部長 (10190092)
沼野 藤夫 東京医科歯科大学, 医学部, 助教授 (40013958)
高野 達哉 帝京大学, 薬学部, 教授 (40124995)
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Budget Amount *help |
¥49,000,000 (Direct Cost: ¥49,000,000)
Fiscal Year 1991: ¥49,000,000 (Direct Cost: ¥49,000,000)
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Research Abstract |
重点研究「血管内皮平滑筋」の本計画研究班は主として血管内皮細胞の培養実験系を駆使して血管内皮細胞の諸機能の発現機序を詳細に調べ、血管内皮細胞の機能障害と血管病変との関連を究明することを目的として研究を行い,最終的には研究成果の臨床への応用を目指す。初年度は具体的には以下の諸問題につき研究を行った。(1)血管内皮細胞はin vivoにおいては血行力学的環境下にある。その環境をin vitroでフロ-チャンバ-を用いて再現し,拍動ずり応力が血管内皮細胞の形態と機能発現に与える影響,更には血行力学的刺激が内皮細胞並びに中膜平滑筋細胞へのシグナル伝達に,与える影響について詳細に検討した。(藤原,吉田,安藤,曽我部) (2)血管内皮細胞のもつ互いに矛盾した抗血栓性/血栓性に関与する諸因子の相互関係について詳細に検討し,抗血栓療法,抗動脈硬化療法への道で探った。(沼野,丸山) (3)血小板,白血球,リンパ球など血球細胞と血管内皮細胞との相互作用について主として細胞間接着分子を中心に検討を行った。(宮坂,室田) (4)過酸化脂質や活性酸素,プロテア-ゼ等による血管内皮細胞障害のメカニズムを調べ血管攣縮や動脈硬化の成因を探った。(住吉) (5)血管新生のメカニズムを調べ,血管新生を制御する物質の探索を行い網膜症や腎症,固形ガン発育を予防する道を探った。(林,君石,市川) (6)血管内皮細胞と平滑筋細胞の相互作用について主としてエンドセリン,EDRFを中心に詳細に検討した。(三井) (7)血管内皮細胞の選択的物質透過の分子メカニズムの研究を行った。(高野) (8)血管内皮細胞の細胞膜の機能について詳細に検討した。(竹下,工藤,上田,成宮)(9)血管内皮細胞と細胞外基質の相互作用メカニズムについて詳細に検討した。(北川,松田,山本)
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