プロスタサイクリンによる血管内皮細胞と平滑筋機能の制御に関する研究
Project/Area Number |
03268219
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
市川 厚 京都大学, 薬学部, 教授 (10025695)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八浪 公夫 京都大学, 薬学部, 助手 (30191141)
根岸 学 京都大学, 薬学部, 助手 (60201696)
福井 哲也 京都大学, 薬学部, 助教授 (90111971)
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Project Period (FY) |
1990 – 1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1991: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 血管内皮細胞 / FGF / ヒポキサンチン / プロスタサイクリン / 受容体 |
Research Abstract |
本年度の研究計画に従い、研究を行い以下の研究成果を得た。 1.血管内皮細胞のFGF依存性の細胞増殖について: 我々が発見したヒポキサンチンがDNA合成の必須の補助因子として作用するメカニズムを検討した。その結果、FGFはPRPP合成酵素活性を高め、一方添加した ^<14>Cー標識ヒポキサンチンはプリンヌクレオシド、ヌクレオチド、核酸へと代謝された。これらの結果からFGFとヒポキサンチンはサルベ-ジ回路において相乗的に作用しDNA合成を促進することが示唆された。また、血管内皮細胞を無血清処理によりGO期細胞とした後、その細胞にFGFのみ、あるいはFGF+ヒポキサンチンのみを添加してもDNA合成は起こらないが、FGF+透析血清+ヒポキサンチンの添加で6〜8時間後からDNA合成は開始する。以上の結果はFGFはコンピデンス因子で、ヒポキサンチン+透析血清はプログレッション因子として作用し、従来からプログレッション因子として知られている血奨のそれと同じ役割をしていることが分から、血漿成分の一つはヒポキサンチンであることが示唆された。 2.血管内皮細胞とプロスタサイクリン(PGI_2)について: 体内の主要なPGI_2産生細胞である血管内皮細胞はPGI_2により血小板や平滑筋細胞のような代謝制御を受けるかどうかを受容体と情報伝達から検討した。PGI_2受容体は用いるリガンドのPGI_2自体の化学的不安定性、かつ受容体は微量で膜からの可溶化が困難であることにより常法による蛋白化学的精製は困難であった。そこで、光親和性安定リガンドを合成し精製を試みることにした。安定リガンドとしてイソカルバサイクリンを母骨格としてω鎖に光親和性用のアジドフェニ-ル修飾を行うことにより、目的の光親和性リガンドを合成した。これを用い現在血管内皮細胞膜のPGI_2受容体を確認中であるが、対象として行った癌化肥満細胞膜においては分子量約46kDaの受容体がSDSーゲル電気泳動で分離されている。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)