脳血管内皮細胞による選択的透過性機能発現とその調節
Project/Area Number |
03268229
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
加藤 泰治 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (60094364)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅井 清文 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (70212462)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1991: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | 脳血管内皮 / 内皮細胞 / アストロサイト / 血液・脳関門 / 物質透過 / BBBモデル |
Research Abstract |
当該研究者らは、これまでアストロサイトの増殖・分化機構の研究を進めるなかで、アストロサイトは隣接する細胞の性質を直接触あるいは液性因子を介して変化させることを見いだした。BBB構造に於いても、アストロサイトとの接触が内皮細胞の物質透過性に特異性を付与するものと考えられる。そこで本研究はアストロサイトと内皮細胞を二重層に培養したBBBモデルを調整し、さらに、このモデルを利用し、BBBの構造と機能を総合的に研究する。 1、アストロサイトおよびウシ大動脈内皮細胞は、それぞれ単独に培養細胞を調整できた。しかし方法2のBBBモデルの設定階段で、内皮細胞は問題なく内側チャンバ-の膜面で単相に培養できたが、アストロサイトは培養が難しいため、細胞外マトリックスを用いて膜面接着性を検討した結、タイプ1コラ-ゲンがアストロサイトの膜面接着に一番適していることが分かった。 2、方法3の物質透過性実験にあたり、2つのBBBモデルを作成することにした。すなわち、(a)当初の計画どおり内側チャンバ-のバイオポア膜をはさんで2訊の細胞を上下に培養するサンドイッチモデルと、(b)膜面の片側(内側)にアストロサイトと内皮細胞をマクラ状に培養したモザイクモデルを調製することができた。 また、実際のダブルチャンバ-を用いた自動潅流実験系の予備実験結果より、内外二つのチャンバ-を水平に設置した開放系より、内側チャンバ-を垂直に置いて左右別の閉鎖チャンバ-をそれぞれ同期に自動潅流するシステムが、定量的解析を行うには一番適していることが分かった。次年度はこの系を用いて、各種薬剤の選択的透過性実験を行う予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)