Project/Area Number |
03269105
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
西平 守孝 東北大学, 理学部, 教授 (80004357)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川那部 浩哉 京都大学, 理学部, 教授 (60025286)
安部 琢哉 京都大学, 生態学研究センター, 教授 (00045030)
山岡 亮平 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助教授 (00111948)
井上 民二 京都大学, 生態学研究センター, 教授 (90109041)
東 正彦 龍谷大学, 理工学部, 講師 (40183917)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥45,600,000 (Direct Cost: ¥45,600,000)
Fiscal Year 1991: ¥45,600,000 (Direct Cost: ¥45,600,000)
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Keywords | 群集構造 / 多種共存機構 / 生息場所構造 / CーNバランス / シロアリ共生系 / サンゴ礁群集 / 形質置換 / 送粉共生系 |
Research Abstract |
種間関係の可塑性と多種共存進機構を、さまざまな群集と種間関係を対象に研究した。1.生物による生息場所の創出と住込み過程を、サンゴ礁と温帯浅海の底生動物を対象に解析し、生息場所の提供・創出・条件づけの一般的3過程を抽出した。2.セルロ-スとCーNバランスを中心に生態系の新視点を論文にした。ヤマトシロアリの共生原生生物11種の細胞壁構成多糖類やセルロ-ス分解中間産物利用能力の種間差を調べ、分解中間産物だけでは長期間生存できないことを示した。3.アカマツ落葉落枝の土壌動物群集の維持機構への役割評価の操作実験を開始し、群集変化を住み場所の変化との関連で調査中。4.クロクサアリの道しるべフェロモン塗付時の吸着防止の工夫と、同物質の縄張り主張物質としての作用を解明した。共生するヤノクチナガオオアブラムシの体表に特殊なトリグリセリド(TG)を見出したが、体内では見られなかった。5.芦生ブナ林でハナバチ10種が集めた花粉の検索表作製中。送粉共生系の進化モデルを作製し、共生の持つ相互に"利己"的な側面とその由来を解明した。マルハナバチの形質置換に関する論文で、複数形質の分析法を確立した。6.タンガニイカ湖の魚類群集で、多様な補食方法が被捕食者の警戒を分散させ、捕食者の共存が促進されることを解明し、捕食方法の種内多型と種間差と共存の関連を解析した。7.沖縄のサンゴ群集で、群集動態の経時的記録と捕食者サンゴ選択性とサンゴ個体群のパラメ-タとの関連の検討を開始した。群集の数理的研究として、8.ギャップの種間競争緩和に注目し、攪乱の到来頻度と規模や攪乱位置が群集構造に与える影響を解明した。またモエビ類の共存に関する新メカニズムを見出した。9.「CーNバランス」問題を中心に据えて、シロアリ共生系の発達と社会性、サンゴ礁群集の発達、森林・草原・水域系の違いと発達要因に関する一般性のある概念モデルを構築した。
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