Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 嘉則 東北大学, 理学部, 教授 (60029519)
諸岡 良彦 東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (70016731)
桑島 功 東京工業大学, 理学部, 教授 (50016086)
岡崎 廉治 東京大学, 理学部, 教授 (70011567)
秋葉 欣哉 広島大学, 理学部, 教授 (20011538)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1991: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Research Abstract |
化学の本質である物質変換に関して,理論を形成したりあるいは新しい知識を得るためにも,また高度に制御された生理活性物質や機能性材料の合成のためにも,物質変換の基本的活性種の創製が最も重要な研究課題の一つである.反応速度論,中間体の検出,構造化学,高選択的合成に関する研究は,それぞれの時代で化学の発展にブレ-クスル-をもたらし,化学の基礎を確立してきたが,21世紀に向けてのブレ-クスル-を行なうには,活性種の新たな創製が必須である.日本が世界の基礎化学に大きく寄与して行くためにも,化学反応の基本的活性種の創製を行ない,その機能制御を計ることが急務である.本研究ではこうした背景をもとに,まず次の4つのテ-マ,1)有機遷移金属錯体活性種の創製,2)有機典型金属錯体活性種の創製,3)有機活性種の創製,4)有機活性種の金属錯体の創製を手掛かりとし,これらの機能制御も併せて企画,調査した.新たなブレ-クスル-を行なうためには有機活性種と有機金属活性種の創製が確実な方法であると認識された.ここで,有機活性種は,2価炭素種やラジカル種に関する重要項目が重点領域研究や特別推進研究に採択されたのに鑑み,主題を有機金属種に置くのが最適と認識され,先に右田教授によって申請している重点領域研究「有機金属化合物の機能調整」に本総合研究(B)を合併させ,重点領域研究として「反応性有機金属分子ー合成と機能制御ー」を申請することとなった.本申請の主題はA)有機遷移金属分子の創製B)有機典型金属分子の創製C)有機金属活性分子の創製D)有機金属分子の認識E)有機金属分子の触媒であり,基礎理念に基づく,有機金属分子および有機金属活性分子の創製を行なうと共に,これらの有機金属分子の特性を解明することが最適であるという結論に達した.
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