Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 英明 岡山大学, 農学部, 教授 (80026418)
久馬 一剛 京都大学, 農学部, 教授 (80027581)
我妻 忠雄 山形大学, 農学部, 助教授 (70007079)
庄子 貞雄 東北大学, 農学部, 教授 (10005605)
但野 利秋 北海道大学, 農学部, 教授 (40001440)
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Research Abstract |
低pH条件下における土壌と作物の相互作用に関する国際シンポジウムの誘致に必要な条件を整備する目的で共同研究を行った.関連分野の研究者16名により,この問題に関するわが国の研究成果を総轄するとともに,シンポジウムを開催して問題点を論議した. 土壌に関しては,(1)火山灰土壌の固態酸,(2)赤黄色土の酸性と荷電特性,(3)酸性火山灰土壌の特性と管理,(4)火山性土の酸性化と酸性降下物,(5)酸性硫酸塩土壌の特性,(6)特殊土壌の酸性,(7)熱帯酸性土壌の肥沃度評価,(8)赤黄色土壌の肥沃度改良,(9)酸性土壌の分類の9編が報告された.また,作物に関しては,(1)植物のアルミニウム耐性とアルミニウム耐性根細胞,(2)アルミニウム集積植物中のアルミニウム錯体,(3)茶樹に対するアルミニウムの効果,(4)根の有機酸および酸性フォスファタ-ゼ分泌作用と作物の低燐耐性,(5)低燐条件に対するピジョンピ-の耐性,(6)タバコ細胞のアルミニウム耐性と燐欠乏によるその誘導,(7)細胞培養によって選抜したニンジンのアルミニウム耐性の7編が報告され,同様に広範な討論が行われた.なお,これらの報告の要旨をまとめてシンポジウム報告を作成した. 国際シンポジウムの誘致に関しては,現在のところ,同運営委員会(在オ-ストラリア)に対して他の国からの立候補の意志表示がないことが報告され,次回国際シンポジウムの誘致に向けて積極的に行動することが確認された.具体案については,企画委員会の1996年札幌開催案が概ね支持されたが,関連する国際シンポジウム,植物栄養コロキュウムの同時誘致についても可能性が高いことが指摘され,開催地,時期,エクスカ-ションの持ち方などについて両グル-プ間の調整が必要との提案があった.今後は,双方の学会への働きかけ,国内シンポジウムの開催などを通じて,企画の細部を調整する必要がある.
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