Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大矢 雅彦 早稲田大学, 教育学部, 教授 (30063225)
福岡 義隆 広島大学, 総合科学部, 教授 (00007361)
堀 信行 広島大学, 総合科学部, 助教授 (40087143)
岩田 修二 三重大学, 人文学部, 教授 (60117695)
田村 俊和 東北大学, 理学部, 教授 (00087149)
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Research Abstract |
本研究は,地球圏ー生物圏協同研究計画(IGBP)の中で,地球環境の変化を予測する有効な方法の一つとして示された,「古環境の復元」という研究テ-マに関して,熱帯モンス-ン・アジア地域において,この分野の研究が著しく立ち遅れていることに鑑み,熱帯モンス-ン・アジア各地で個別的に行われてきた古環境関連の研究成果を広く渉猟し,研究討議を重ねることによって,今後取り組むベき課題・地域などを抽出・指摘することを目的としている.より専門的な研究成果を得るために,研究課題をその分野・地域によって10の部門に細分し,研究分担者はそれぞれが専門とする分野・地域に関する,既往の研究成果を収集・分析した.これによって,これまで熱帯モンス-ン・アジア各地において行われてきた古環境研究によって,事実として何が明らかにされ,問題として何が残されているのかを,ほぼ洗い出すことができた.この成果を持ち寄り,研究分担者間で報告・検討するため,研究連絡会議を10月に行った.その後,それぞれの研究成果を総合的に検討し,熱帯モンス-ン・アジアにおける古環境研究において,今後取り組むベき課題を摘出し,その解明のための効果的な調査地域の選定,および有効な調査方法の案出作業を行った.1月に広島において総合研究集会を開き,研究分担者は最終的な研究成果を発表し,研究グル-プ全員で検討した.本研究において収集・分析した文献をコンピュ-タに入力し,「熱帯モンス-ン・アジア古環境文献デ-タベ-ス」として集約することによって,文献検索が可能になった.また,熱帯モンス-ン・アジアの古環境研究に関する,それぞれの分野の研究課題等をまとめた研究成果報告書を作成・出版し,デ-タべ-スとともに公表した.本研究の成果は,平成4年度から始まる国際学術研究「熱帯アジアにおける南西モンス-ンの長期的変動と環境変遷」において,具体的に実現される.
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