Budget Amount *help |
¥5,400,000 (Direct Cost: ¥5,400,000)
Fiscal Year 1992: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1991: ¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
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Research Abstract |
平成3年度の研究をさらに発展させると共に,その成果を基礎として,以下の研究を推進し,成果を得た. 1.分散型シミュレーション・システムの実験環境の整備 分散型シミュレーションに関する技術的問題とその解決法について実験的に考察するため,本研究で導入した機器を用いて分散型情報処理環境を構築し,様々なシミュレーション・システムを評価しうる環境を整えた. 2.分散型シミュレーションのための同期法の検討 分散型シミュレーション・システムを構築するためには,システムを構成する各計算機の遂行するシミュレーションの進行を調整し,同期をとることが必要である.従来から提案されている同期法の適用可能性の検討を行うとともに,大規模な生産システムを取り扱うのに適した同期法について検討し,シミュレーション・システムの開発を行った. 3.CIM環境を想定した実験的仮想生産システムの試作 CIMの計画段階及び運用段階における分散型シミュレーションの使用について考察し,各計算機に中規模のショップレベルの生産システムを割り当てたシミュレーション・モデルを構築するのが適切であると想定した.このようなモデルの取り扱いに適すると考えられるいくつかの同期法を実装した実験システムを試作した.フローショップ型,ジョブショップ型の仮想生産システムをモデルとして構築し,その妥当性,問題点などについて実験的に検討した.その結果,大規模な生産システムを取り扱う上で有効と考えられる同期法の候補を得た.その適性は,ショップ間搬送系のモデル化との関連でさらに詳しく検討すべき課題であることも明かとなった.
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